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2011/08/10

英6都市で暴動続く 射殺事件

 ちょっとイギリスが大変なことになっているようで。暴動と言うには規模が大きいし、激しい。その原因は、最初は黒人射殺事件だと言われているけれども、背景には若者の高い失業の一方で、若者対策の予算が削減されるといういまの政府の方針への不満のひろがりがあるのだろう。

英6都市で暴動続く 射殺事件(東京新聞)

 英国主要都市に広がった暴動が勃発から四日目を迎えた九日夜、ロンドン警視庁は一万六千人の厳戒態勢で市内の警備に臨み、これまでのところ、暴動の発生は抑えられている。しかし、マンチェスターや英国第二の都市バーミンガムなど地方六都市で暴動が再び起き、略奪や放火などが続いている。
 ロンドンではこれまでに約七百人の身柄を拘束。うち百人以上が窃盗や器物損壊、不法侵入などの罪で起訴された。
 一方、暴動の発端となった黒人射殺事件の調査を進めてきた監察機関は九日、死亡した男が所持していた拳銃には発射の形跡がないとの鑑定結果を発表。これまで警察が説明していた「銃の不法取引容疑で逮捕しようとしたところ、男が発砲してきたため撃った」との主張が揺らいでいる。
 射殺事件の調査は今後も続くが、沈静化にいったん向かったロンドンの暴動も、この鑑定結果を引き金に再び発生する可能性もある。……

 当然、日本とつい比較をしてしまう。それほど、日本の若者の現状も深刻だから。だけど、イギリスとどう違うのか。たぶんいちばん違うのは、イギリスでは、若者の失業は20%台と言われるわけだけれども、日本では、職場で痛めつけられて引きこもってしまっているか、そうではなければ、きわめて劣悪で不安定の状況で働いているということだ。失業率はたぶんイギリスの半分ほどだろうけれども、引きこもって、就職活動をしなければカウントされないし、また多くの場合は、食っていくために劣悪な条件で働いているということなのだと思う。だから、失業率だけでは判断できない深刻さがあると同時に、職場に囲いこまれるという要素もあるのだと思う。
 だけど、イギリスの暴動も、若者の命や人権が踏みにじられたのを契機にはじまる。それは中東でもそうだったよなあ。ほんとうに抑圧されているという重々しさがただよう日本だけど、さまざまな形で主張ははじまっているのだろうと思う。そこに注目し、連帯することだろうなあ。たとえばソニーのたたかいにね。

 さて、イギリスの今後も注目である。

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