八重山教科書問題、つくる会系「問題ない」 協議会長「県民感情とは別」
今日は、久しぶりの休み。とりあえずの夏休みで、移動の一日。
教科書問題のニュースを1つ。沖縄からの情報です。
八重山教科書問題、つくる会系「問題ない」 協議会長「県民感情とは別」(琉球新報)教科書調査員による順位付け廃止や無記名投票の導入など、教科書採択に関する手続きを大幅に変更した教科用図書八重山採択地区協議会の玉津博克会長(石垣市教育長)は10日、琉球新報のインタビューに応じ、沖縄戦における集団自決(強制集団死)の記述で軍命の存在を明記していない「新しい歴史教科書をつくる会」系の歴史・公民教科書について「文科省の検定を通っており問題ない」との認識を示した。軍命の有無については「(教科書検定意見撤回を求める県民大会の)県民感情は理解できるが歴史的事実は別問題だ」と述べた。
現場教員を極力排除し、教育委員らで構成する協議会委員が投票制で教科書を採択する手法は、つくる会系の教科書を採択した横浜市などの事例と重なるが、玉津会長は「自ら考え出した」と強調した。
玉津会長は現場教員が担う調査員が順位付けし、上位を採択していたこれまでの手法を「順位付けが拘束性を持ち、協議会で質の高い議論ができていなかった」と批判し、調査員の報告は順位のない複数推薦とし、協議会委員8人による無記名投票で決する手法を導入。各教育委員会の担当課長ら教職員を協議会委員から外し、教育委員や学識経験者を委員に入れている。
一連の変更について八重山地区の歴代教育長や大学人有志らが集団自決の軍命を明記しない歴史・公民教科書を採択する動きと捉え、つくる会系2社の教科書を採択しないよう求める運動が起こっているが、玉津会長は「特定の教科書を採択するために動いているわけではない。記述に問題があるなら文科省に言うべきだ」と批判した。…
昨日は本来、教育委員会とは何のためにあるのかを書いた。しかし、この石垣の教育長の発言はあまりにもひどすぎる。沖縄県民の総意として、文部科学省の抗議をし、記述の変更を求めているのは忘れたのか。そのときに、数々の証言で改めて、歴史的事実を明らかにしたのは。ほとんど、あのとき検定の調査をつとめた、某氏の言い分と同じだなあ。おどろきだなあ。
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