自由社の歴史教科書、他社の年表盗用…謝罪
採択戦は、山場にさしかかっています。今週は、たぶん木曜日ぐらいに、最大の山場だと言われる、横浜の教育委員会がおこなわれます。そんななかでの、この自由社の教科書をめぐる事件だけど。
自由社の歴史教科書、他社の年表盗用…謝罪(読売新聞)中学校向けに自由社(東京都文京区)が編集し、文部科学省の検定に合格した2012年度版「新しい歴史教科書」に掲載された年表が、東京書籍の02年度版教科書から盗用されていたことがわかった。
自由社は編集著作権を侵害したと認めて東京書籍に謝罪し、5月に発売した一般向け市販本の回収も決めた。年表も新しい内容に差し替える。文部科学省は「他社教科書の丸写しは聞いたことがない」として、自由社を厳重注意した。
文科省や自由社によると、自由社の教科書が掲載した年表で、「大東亜戦争」など一部の表記が異なるほかは、縄文時代から現代までの出来事約180項目のほぼすべてが東京書籍のものと同じだった。……
これは、文部科学省の担当者も相当、困っていたようで、以前と違って、文科省のほうは、かなり冷めた目で見ているようなのですが。しかし、地方ではいろいろと、おかしな動きがあるわけで。
いま、焦点となる、注目されているのが、八重山で。
八重山の新聞からいまの状況を。
協議会のあり方クローズアップ 求められる決定の公開と説明(八重山毎日)2012年度以降の中学用教科書の採択手続きをめぐり、教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長、委員8人)の玉津会長が規約の手続きを踏まずに調査員を選任したり、委員との事前協議なく図書の順位付けを廃止したりした手法は、大きな反発を招く一方で協議会の存在をクローズアップさせてくれた。協議会はどうあるべきなのか。(比嘉盛友記者)
■権限強化
「改革、改善をやる。よりよい教科書を選定するシステムをつくる」。玉津会長は教科書採択に当たって協議会の構成メンバーや採択手続きの進め方を見直した。
これまでの委員は3教育長、3教育委員会の担当主事と担当課長、保護者代表(八重山地区PTA連合会長)の9人で構成していたが、今回から事務方を外し、教育委員と学識経験者を加えた。委員は1人減って8人。3市町の教育委員は教育長を含め6人となった。
玉津会長はさらに「これまでは順位付けに縛られていたので、今回から協議会委員の権限と責任で決定したい」として、現場の教員が務める調査員の図書順位付けを廃止した。
これに対して崎原用能与那国町教育長は「教育委員は責任だけ負われて決定権がなかった。従来のシステムがおかしかった」、慶田盛安三竹富町教育長は「どうせ教育委員会に答申が挙がってくるので、協議会は学校長や教員などを入れるべきだ」と意見が割れる。
順位付けの廃止について教科書問題に詳しい高嶋伸欣琉球大学名誉教授は、これまでの経緯に触れた上で「教員が選ぶのが望ましいという考えが調査員の順位付けには残っている」と解説、「県内他地区でも現場の教員が経験に基づいて適切に判断し、推薦した図書が協議会で採択されている。なにか不都合や文句が出ているのか」と首をかしげる。
■公開
現場か協議会か、どちらの判断を重視するか議論が分かれているが、いずれにしても協議会は動きだしている。4日、採択すべき図書を決定し、同日にも3教育委員会に答申する日程だ。……
ここも4日かあ。目が離せないなあ。
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