原爆投下 活(い)かされなかった極秘情報
夜はNHKスペシャルに間に合った。これは、かなりショッキングな内容だった。
広島・長崎あわせて20万を超える人々の命を奪った原子爆弾。これまで日本は、アメリカが原爆攻撃の準備をしていることを知らないまま、“想定外”の奇襲を受けたとしてきた。しかし実際は、原爆投下に向けた米軍の動きを事前に察知していたことが、新たな証言と資料から明らかになってきた。日本軍の諜報部隊が追跡していたのは、テニアン島を拠点に活動するある部隊。軍は、不審なコールサインで交信するこの部隊を、「ある任務を負った特殊部隊」とみて警戒していたのだ。8月6日、コールサインを傍受した軍は、特殊部隊が広島に迫っていることを察知。しかし、空襲警報さえ出されないまま、原爆は人々の頭上で炸裂した。そして9日未明、軍は再び同じコールサインを傍受、「第2の原爆」と確信した。情報は軍上層部にも伝えられたが、長崎の悲劇も防ぐことはできなかった。 番組では、広島・長崎への原爆投下を巡る日本側の動きを克明に追う。情報を掴みながら、なぜ多くの人々が無防備のまま亡くならなければならなかったのか…。原爆投下から66年、その問いに初めて迫る調査報道である。
え、ここまで、軍部は、原爆投下について情報をもっていたのだ。これは衝撃的事実であると同時に、そういう事実がこのように明らかにされてこなかった、その事実を葬ろうとした意図にも驚く。
だけど、人の命、犠牲を少なくすることよりも、軍事的な対応よりも、当時の政府の関心は、いかに国体を護持しつつ戦争を終結させるのかということだったんだろうなあ。長崎の事態に直面した人が、言っていた。「同じことがふたたびくり返されないのか?」と。それは、本質的な意味で、よく考えるべき、問いかけであることが、現実味を帯びているのかもしれない。
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「長崎の事態に直面した人が、言っていた。「同じことがふたたびくり返されないのか?」
上の懸念は、正に今回の福島第1原発事故で、遂に現実のものとなってしまったとは言えないで
しょうか。
これを裏付けるのは、この事故発生直後に会見等で良く聞いていた、「想定外」と言うことに現れているのでは無いでしょうか。
「これまで日本は、アメリカが原爆攻撃の準備をしていることを知らないまま、“想定外”の奇襲を受けたとしてきた。」
これは、正に単なる言い訳に過ぎないものであるし、そのために広島や長崎で犠牲となった数多くの尊い命のことを思えば、その怒りを当局を始め、私達に対して幾らでもぶつけるしか無いことは、致し方無いと思います。
それを真摯に受け止め、平和憲法を守り、国際社会に対して核廃絶の実現に向けて努力することこそが、私達日本人としての当然の責務では無いでしょうか。
本来、プロ意識として仕事をしている上で、如何なる不測の事態をある程度想定し、それに対する影響範囲を見極め、被害を如何に最小限に食い止め、万全の対策を予め考慮することが出来て当然のことだと思います。
万が一にも、想定外のことがあったとしても、そうした対策を元に状況に合わせて臨機応変に体操した上で、発生原因を究明し再発防止策を考え、それを今後の教訓として活かすことに取り組んでこそ、本来のプロフェッショナルとして当然のことだと考えられます。
関係者に対して、事故原因について、「想定外」などということは一切言えるものではないし、こんなことを言えば、関係者から馬鹿にされるのは当然のことだと思います。
つまりは、「自分達は馬鹿でしたので、何も考えておりませんでした。申し訳ありません。」とおっしゃっているに等しいことでは無いかとつくづく感じます。
最も、小職は、全ての関係者がそこまで愚かだとは決して思っておりませんが、少なくとも「お前らプロか」と言われてもおかしくは無いことでは無い様に思えてなりません。
アメリカや中国、韓国、北朝鮮からは、もう幾らでも馬鹿にされ、無視されることは致し方無いと思います。
経済力では中国に負けたことは大したことでは無いと思いますが、逆にこれを反面教師としてなり、
アメリカをはじめ国際社会から幾らでも利用されることによって、日本の国益に繋がるのなら、日本は原発を捨てさせられたとしても、それ以上に失うものは何も無いし、遥かに喜ばしいものでは無いかと考えられます。
菅総理の「将来は原発が無くてもやっていける社会にする」と言う方向性は、正しいものであるし、民主党として、是非とも、これだけは引き継いで貰いたいとつくづく感じる次第ではあるのですが。
投稿: asa | 2011/08/07 11:11