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2011/08/07

東京フォーラム 「東京に避難してきた子どもたちを支える」

20110807_133257 今日は、午前中は資料を探しに、県立図書館に。遠いなあ、県立図書館。インターネットで予約したものが、近くの公立図書館で受けとれるようにならないかなあ。せめて県内はねえ。ほんと、ほんと、遠い。
 午後からは、とすねっと(東京災害支援ネット)のみなさんたちが中心になって開催した表題の集会に。
 最初は、関係者(支援者)からの報告、いまなおというか、福島に関しては、いっそう拡大する傾向にある県外避難。それなりに、実態は聞いていたけれども、あらためて、その数の多さと、東京にも多数来ているけれど、都の対応の冷たさに愕然とする。これはすごいなあ。
 支援者の人が、いろいろデータをしめしてくれたり、アンケートの結果をしめしてくれたり、なるほど、とくに福島からの避難者がそうだけれども、着の身着のままでやってきて、いつかえるのかもわからず、おまけに、配偶者は福島にもどって、仕事するという二重生活の先行きの不安や、経済的な困難さ、そのもとで、何の家具のない、避難先で段ボールを机にしての生活などの話に心を痛めるのだけれども。
 支援者の方の話のあとに、当事者の方の話になる。会場の雰囲気も一変する赤裸々で、ショッキングな話。ここまで、不安で、不自由で、追いつめられた生活をしているのかと。避難地域というのは結局、同心円でくぎるということは改善されていない。だけど、まだらに放射線量の多い地域が存在する。そういう地域から「自主避難」という形で避難されたお母さんたち。だけど、子どものために避難したはずなのに、どんどん追いつめられていっている。子どもの学校にかかわる大変さ。転校をくり返す。それだけじゃない、洗濯機がないから、コインランドリーに数十分かけて行く、だけどそのときに子どもはどうするのか? 想像ができないような生活だ。話を聞いていて、やっぱり涙が出てくる。追いつめたのはまず原発だけど、だけど、いまなお追いつめているのはいったい誰なのか!

 子どもが、困難のいちばんの被害者になる。たけど、昨日と今日の話を聞いていて、とくに思ったのは、そのなかでいちばん放置されるのは、障害のある子どもたちだ。たとえば、発達障害のある子どもたちは、避難所には受けとめる場も人もいない。だから、そういう子どもたちは、流浪する。だから、まずそういう子どもたちのサポートの場と体制をつくらなければならない。
 だけど、特別支援教育というのは、その現状をすべて是認するわけではないが、通常学級も含め、子どもたちの発達を保障しようというのがその理念だったはず。ならば、発達にさまざなま困難をもった子どもたちが、通所学級でも受けとめられるということが問われるはず。それが、避難先でどうなっているのだろうか?
 東京の避難先の話を聞いたとき、その学校の教育とのかかわりで、かならずでてくるのは、塾の話。それは貧困の現場でも同じで、学校以外での学習のサポートがテーマになる。だけど、そういう学習サポートでできることは限られる。発達障害のある子どもたちは置いておかれる。結局、いま学校がどう対処すべきかというだけではなく、そもそも学校がどうあるべきかが問われている。そう考えたとき、競争と評価に追われるありよう、塾を当たり前のように組み込み、困難な子どもたちへの支援をなおざりにするいまの東京などの教育のありようが問われるのではないのか。現状は、ほんとうに何とかしなねればいけないほど深刻なのだけれども。

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