普天間よ
大城立裕さんの「カクテル・パーティ」を読んだのは、もう3年ほど前のこと。小説そのものが久しぶりだけど(苦笑)、大城さんのこの小説を読んだ。短中編が7編。うち沖縄戦を、その時代から描いたものが3本、現代から沖縄戦をふり返ったものが3本、いまの沖縄を描いたものが1本。なかでも、最初の「夏草」と最後の「普天間よ」が印象深い。
たしかに沖縄戦は、いまにも続く。沖縄がいまだ戦争のもとにあるのは、沖縄戦が生み出した帰結でもある。その沖縄戦を、生き抜こうとしたように、沖縄の今を人は生き抜ける。普天間の今は、すべて日常だ。そのなかに、由美子ちゃん事件も、宮森小も、95年も、沖国大の事件もあるのだ。その忍従のなかに、日常を突破する思いがある。
一言でかたり尽くせない、沖縄の思いの積み重ねを、訴えているのだろうなあ。
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