21世紀美術館

相方の家族旅行で、金沢に行って来た。そのときに21世紀美術館にはじめて行って来た。会館そのものの形も、いかにも現代美術っていう感じ。まわりに配置されている造形物も、科学館的であったり、ちょっとユニーク。体感型、身体全体で表現をうけとめる形の美術館ということで、開館から5年近くたつが、相変わらず混んでいる。
そのなかで、INNER VOICEという展覧会を眺めてみた。現代美術の抽象的な造形だけれど、現代社会の歴史性や、暴力性、支配性とそのなかで、人が孤立し、不安のなかで、絡め取られていくようなところを主題とした作品が多かった。個人的には、きらいではない。呉夏枝さんという、在日三世の方の、離散をテーマにしたものが、いちばんしっくりして、個人的にはいいなあと思ったけれども。
現在のそういう人が感じることというのは、たしかに単純なリアリズムでは、十分表現できないのかもしれないなどと思った。当時者として、その世界に生き、揺れたり、からめとらめられたり、支配されたりするなかでの思いの複雑性は、抽象的なものを構造化するなかでこそ、表現としてしっくりくるのかなあ、などとも。単純なリアリズムは、ともすれば、批判的なものだけが専攻し、それは当時者としてはとてもしんどいものとして、返ってくるということもあるような感じがね。
その作品から聞こえそうな思いを感じつつ、表現というのは難しいけれども、それはそれで大事だなあなどと、よくわからないながらいろいろ考えたりするのだけれどもね。
« 教科書採択問題、八重山協は「意図的」 選定で緊急アピール | トップページ | 交通事故の米兵処分 “結果公表できず” 松本外相 »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 国境なき子どもたち写真展 2012 「岩手 この空の下、明日への道を探して」(2012.05.16)
- 寿歌(2012.04.21)
- この人から受け継ぐもの(2012.04.13)
- 桜田淳子 伝説の青い鳥~歌声の軌跡(2012.03.31)
- なのはな: 萩尾望都作品集(2012.03.08)
「日記」カテゴリの記事
- お通夜、お葬式…(2012.05.01)
- 相方の生徒と(2012.03.25)
- なぜ、仕事って追いつかないのだろうか?(2012.03.15)
- まいるという言葉(2012.03.12)
- 防災訓練2012(2012.03.04)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59689/52493242
この記事へのトラックバック一覧です: 21世紀美術館:
« 教科書採択問題、八重山協は「意図的」 選定で緊急アピール | トップページ | 交通事故の米兵処分 “結果公表できず” 松本外相 »


コメント