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2011/08/16

21世紀美術館

Dsc_0158Inner_voices 相方の家族旅行で、金沢に行って来た。そのときに21世紀美術館にはじめて行って来た。会館そのものの形も、いかにも現代美術っていう感じ。まわりに配置されている造形物も、科学館的であったり、ちょっとユニーク。体感型、身体全体で表現をうけとめる形の美術館ということで、開館から5年近くたつが、相変わらず混んでいる。
 そのなかで、INNER VOICEという展覧会を眺めてみた。現代美術の抽象的な造形だけれど、現代社会の歴史性や、暴力性、支配性とそのなかで、人が孤立し、不安のなかで、絡め取られていくようなところを主題とした作品が多かった。個人的には、きらいではない。呉夏枝さんという、在日三世の方の、離散をテーマにしたものが、いちばんしっくりして、個人的にはいいなあと思ったけれども。
 現在のそういう人が感じることというのは、たしかに単純なリアリズムでは、十分表現できないのかもしれないなどと思った。当時者として、その世界に生き、揺れたり、からめとらめられたり、支配されたりするなかでの思いの複雑性は、抽象的なものを構造化するなかでこそ、表現としてしっくりくるのかなあ、などとも。単純なリアリズムは、ともすれば、批判的なものだけが専攻し、それは当時者としてはとてもしんどいものとして、返ってくるということもあるような感じがね。
 その作品から聞こえそうな思いを感じつつ、表現というのは難しいけれども、それはそれで大事だなあなどと、よくわからないながらいろいろ考えたりするのだけれどもね。

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