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2011/07/13

生活保護受給者200万人時代の処方箋~今こそ、使える「第2のセーフティネット」を~

20110713_185854 今日は、ちょっと午前中は地域での仕事。この7月、ボクの住んでいる県では、季節外れの県知事選がある。その関係で少し。はい、明日が公示日です。
 今日は、職場でインタビュー仕事をすすめ、それで、夜に表題の集会に行ってきた。
 生活保護は、まずもって、現在、非常に重大な局面を迎えている。受給者が200万人を超え、財政難が強調されるようになり、保護基準の切り下げ、有期化、保護の制限などが検討されているという。8月には一定の方向がだされるという重大な情勢。だけど、よく考えてみると、生活保護の捕捉率は20%もないという話もある。そうなれば、受給者が1000万人いてもおかしくはない。

 そもそも、その周辺にはいろいろな困難に直面している人たちもいるわけで、そこで議論されるようになったのが、第2のセイフティネットというわけである。これは2009年にはじまった制度だけど、そもそも、給付の制度より貸し付けの制度が主であったり、いろいろな制限や手続き上の煩雑さもあり、なかなか、利用者もふえないできた現状もある。来年にはその時限立法が切れる。そのまえに職業訓練にかかわる就業・給付の制度だけが恒久的な制度として法制化されこの秋から施行される。そこで、その使い勝手の改善と、恒久化を要求した集会がこの集会。

 ほんとうに、リーマンショックや派遣村以降、いったんは顕在化し、政権交代にもつながったような貧困の問題が、実際には、なかなか簡単には制度として改善されないことには苛立ちを覚える。少しずつ、いろいろな制度的な前進を積み上げてきたとは思うけれども、かくも、これだけ、当事者のことが考えられていないものかと。ほんとうに日本は人権小国だという実態が、今日の当事者の発言からもよくわかる。
 いちばん、こんなんになったときに、生活が支えられるようなしっかりしたセーフティネットの構築が大前提であるべきだと思う。ここに揺らぎがあってはね。そのうえで、必要なのは、保険制度への信頼と共に、さまざまな種類の社会保障制度の拡充なのだろうなって思う。企業福祉に依存していた日本社会は、実は、医療や保育などの特定の部分をのぞいては社会保障・社会福祉は未発達なのだと思う。ここでいわれる第2のセーフティネットというものをどう定義するのかもむずかしい問題だけれども、そういう社会保障のありようの一つの形と言うことなのだろうか。とくに、遅れているともいえる住宅の問題が議論の中心になる。ハウジングプアとうことばで、その現状を告発する稲葉さんの発言にいろいろ学ばされる。
 集会には連合の方も出席。連合の中でも、民間大企業の組合ではなく、自治労。中島さんはここのところ、保育の集会などお忙しそうだ。結局、まずもって、財源の問題をいつも口にする中島さん。その財源という言葉には、社会保障の理念というものは感じられないのだけれど。そのあたりも含めて、第2のセーフティネットの議論の展開というものは結構、難しい。
 だけど、いろいろな動向や実態がしれて、勉強になったなあ。

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コメント

東日本大震災の復興は何より大切なことでもあるが、経済成長が本当に必要なことなのかということを、考え直して見ては良いのではないでしょうか。

あのリーマンショックにより、日本経済ががたがたに崩壊してしまったことは間違い無いことだと思います。
しかしながら、それ以前の、あの構造改革により国民生活は、豊かになることは無く、逆に貧富の格差は広がり、豊かになったとは言えないのでは無いでしょうか。

今回、「原発そのものは段階的に廃止して、将来は原発に頼らない社会にする」ということは、返って良いことでは無いでしょうか。
再生可能な自然エネルギーによる電力供給を増やしていくことも大切なことですが、当面の間は、原発以外の火力発電で代替しつつも、皆で節電に協力し電力不足を回避しながら、余った電力は、他で必要としている所に回してあげれば、それで良いだけではないでしょうか。

そのために、産業界全体でのコスト増大により、国際競争力は衰退し、日本から出て行く企業も続出するかも知れませんが、それはそれで、「どうぞご勝手に」ということで、幾らでも追い出しても致し方ないところではないでしょうか。
逆に、国内ばかりで荒稼ぎばかりして、もうこれ以上、日本社会を荒らされてはたまったものではないですよね。
逆に、国内農業の活性化をはじめ、介護や子育て、医療や環境等の分野を中心に、幾らでも雇用拡大と流動化により、少しでも失業者の多くが救済されることになれば、それに越したことは無いのでは無いでしょうか。
そのための一つのセーフティネットとして、日本では基金訓練事業による職業訓練というものを充実させ定着させて行くことも望ましいのでは無いでしょうか。

大量生産大量消費による高度経済成長そのものは、もう諦めてしまってはどうでしょうか。
それにより、日本にとっては、国際競争力は衰退し、国際社会での地位は低下しても構わないのでは無いでしょうか。
但し、内向きになり鎖国化することは良くないと思います。

そもそも、日本は、地球上に存在する中での一つの国に過ぎないという存在感と愛国心に割り切ってしまえば、もうそれで良いのでは無いでしょうか。
外国人が、日本から逃げて行きたければ「どうぞご自由に」と共に、逆に日本に来たければ、それもまた、「どうぞご自由に」と思えば、それで良いと思います。
日本人もまた、日本から出て行きたければ、「どうぞご自由に」と共に、日本に帰って来たければ、それもまた、「どうぞご自由に」とすれば、何ら問題はございませんよね。

ただ、日本から逃げて生きたいだけの日本人ならば、海外に買っていに勝負に出たい大企業と共に、幾らでも、「どうぞご勝手に」と言うことで追い出して、「もう二度と日本に戻ってくるな」と言ってあげても良いと思います。
国内で、下手にパニックや買い溜めされたり、変なデマ情報に流されて弱者を上から目線でしか見ることが出来ず、逆に自分達が損するのは嫌だからといって、何かと文句ばかり言ったり、自分達に優しくしてくれないからと言って僻むなどの変な差別したり、ばか騒ぎするような連中こそ、いい迷惑な存在に過ぎないところではないでしょうか。
ある意味、致し方ないところではありますが、こんなことするよりは、大いに泣き寝入りして、そっと静かに穏やかに暮らしてもらえれば、もうそれいように追い詰めたりし無い様にしてあげれば、幾らでも社会が良くすることになれば、それで良いと思います。

日本の歴史から中国に近付くと国は乱れ、中国から遠ざかれば国は安定する歴史を考えれば、経済規模で日本は中国に負けたことは大したことでは無いし、地球環境問題を考えれば、中国経済も高度成長は長くは続かないことは間違いないことだとおもいます。
ならば、日本は中国に近付くふりをしながら、敵対することなく距離を置くことが望ましいと思います。
逆に、日本はアメリカに従うふりをしながら、そっと静かに距離を置くことが望ましいと思います。

特に中国は、日本を反面教師として経済成長してきたことからすれば、幾らでも反面教師になってあげることで、中国を経済的に助けてあげながら、対米市場に対する国益の半分を譲ってあげれば良いと同時に、アメリカに対しては、中国に対して幾らでも反面教師として利用してもらうことにより、責任大国への自覚をさせることと共に、中国市場に対する国益の半分をアメリカに譲ってあげれば良いのでは無いでしょうか。
これを、ロシアやEUに対しても、対中国に対する反面教師として利用されることを誇りとするだけで、中国国内の反日感情が日本に向けられることなく、変な戦争に巻き込まれることも回避することが出来れば、もう此れほど喜ばしいことは無いと思います。
靖国神社への公式参拝だけは、永久にすることなく、国際社会とは一切切り離すことで、衰退することになっても、日本人が、そっと静かに大切に存続させてあげれば、もうそれだけで十分だと思います。


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