児玉龍彦教授の怒り そして なぜ対処がすすまないのか
今日は、午前中は会議で、午後からは取材。今月の雑誌づくりが終わったばかりなのに、けっこう忙しい。
ところで、今日は、twitterやFBで、27日の衆院厚生労働委員会での、児玉龍彦東大教授の発言がものすごく話題になっている。
映像はこれ
それを起こしたものがこれ。
ちなみに、今日だけで映像の視聴は6万回を超えたそうで、相当の反響があったためであろう、息子さんがtwitterで発言をしていて、それをまとめたものが、ここ。
児玉さんの怒りは正当なものだと思う。それは、政治の側での、事態への認識が、ほんとうは、しっかりしていないということのあらわれなのかとも感じる。
児玉さんは、国会は何をやっているのかと問いかけたけれど、そういう認識の薄い議員が多いなかでも、さまざまな議論も一方ではある。たとえば、共産党の宮本岳志議員は、学校の除洗について、追求してきた。対象にある学校は314校あるそうだけれども、実は、いまの時点で、完了した学校は96校にすぎないと言う。いまだ着手すらしていない学校が100に登るそうだ。いろいろな対処が必要だけれども、学校の除洗は、出発点というか、ここがはじまっていないと、話にならないようなそういう課題だ。なぜ、それがすすまないのか。質問するまで、文部科学省は実態をつかんでいないという。つかんでみると、議会の承認が必要だとか、体制がないとか。そういうことを,一つ一つ解決をすることを、文部科学省はしないという水準なのだ。政治主導を掲げる民主党だけれども、大臣や副大臣、政務官などがこの点で、十分なイニシアチブを発揮した形跡はない。
つまり、政府の、政府を担う政治の認識がそういう水準なのだ。そういう意味で、ボクも、はやり強い怒りを感じざるをえない。
児玉発言を聞いても、国が、あらゆる専門家の知恵や力を結集して、総力をあげる。それも迅速に、そのために、必要なことをすべてするという覚悟が、ほんとうに求められるはずだと思うのだけれども。
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