指導要領の改定にともなう武道の必修化について
土佐のまつりごとさんが、「武道必修化 「相撲」選択と女生徒の人権」というエントリーをされていて、興味深く読んだ。いま、学校の現場は、新しい学習指導要領の完全実施で大忙しだ。小学校は今年度、中学校は来年から完全実施となる。中学体育で武道の必修化がはじまり、それがいろいろ議論されているが、武道といえばすぐに柔道が頭によぎる。ボクらの時代は柔道だったので。しかし、武道には、剣道や相撲なども入っている。なるほど、こういう問題も出てくるのかと驚いた。たしかに、柔道や剣道はお金がかかる。
しかし、柔道のほうも、いろいろな問題が指摘されてきた。それは、事故の多さだ。十分な指導力がある教員を配置し、安全を保障できるのかはいまなお危惧されている。
じつは、必修化をすすめてきた柔道界のなかでも、危惧の声は小さくないのだ。つくばの山口香さんが、かつてブログで次のように書いている。
武道必修化(山口香の「柔道を考える」)平成20年、新しい中学校学習指導要領が告示され、「1学年、2学年においてはすべての生徒に武道を履修させること」になった。必修化のねらいは武道の持つ教育的価値、生きる力を育むといった期待であろう。全面実施は24年度からであるが、準備は様々な形で進んでいる。
武道の必修化は柔道にとって追い風とばかりは言えない。授業で実施されるとなれば、保健体育科教員が指導にあたることとなり、柔道の専門家でない可能性も高い。さらに、施設の面でも充実している学校はどのぐらいあるだろうか。こういった状況の中で授業が展開されることによって準備を怠れば、かえって柔道のイメージを悪い方向に持っていきかねない。…
とりわけ指導者の養成や安全管理のための手立ては急務だろう。あと、1年をきった今、しっかりした議論や準備、必要な対応が求められている。
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