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2011/07/10

3・11後の日本で福祉国家を展望するー社会保障基本法・憲章の提起を通じて

20110710_151347 今日は午後から、表題の集会へ。少し、疲れていますけどねえ。そういえば、ここ5日ほどタバコを吸っていないので、イライラのピークだったりする。

 まず開会で、民医連の藤末会長が、被災の現場の医療の崩壊と、さらに介護の問題。のっけから重いテーマだわ。

 井上英夫先生が、まず「東日本大震災と福祉国家」と題した報告。自分たちがつくった「福祉国家宣言」を紹介しながら、今日の事態が広島、長崎、空襲後の東京に重なると。1945年の後、世界で選ばれたのは福祉国家宣言。日本国憲法 平和的生存権 25条 人権としての社会保障。これに対し、復興会議の文章について批判。
 講演では、高田病院、田老、山田町など被災の現場を紹介。それに対して、復興構想会議の提言について批判していく。
 福祉国家とは人権・社会保障である。そのとき、輪島の深見地区で、条件の悪いところになぜ住むのかと問う。すみ続ける権利。すみ続けていくための衣食住、社会保障や職の保障、一次産業こそが大事だと。そのときに、25条の構造が大事だと解き明かしていく。こういう理念の宣言、そして、その理念が規範となるべきだという主張は、ボクは好きだなあ。

 次に、後藤道夫さんが、「社会保障基本法・憲章2011」と題して報告。「日本は、被災者を救済するのに薄い、人権小国。国民の生活に直接国家が責任をもつという歴史がうすい、そのうえで新自由主義で国家の後退い。
大企業の業績向上さえあればという受け入れがあった。
長く続く保守的枠組みを批判出来ずにいる」。
 「福祉国家型が実現していたらどうだったのか」「経済の現状、大企業に資金が集中し、消費が。無駄な金をもっているところから、必要なところにまわす。なぜ出来ないか。保守勢力の岩盤のような”常識”が。福祉国家でほんとうの復興を考える」という問いかけは、小気味いいなあ。
 なによりもこの国の「社会保障観」を問う。 劣等処遇はありえない 権利主体ととしてのなどなど。
 典型は、「貧困」理解。生活保護の制度の実際の運用によってつくられる。日本の救い方はレベルが低い。生活保護はじまった人、4割が医療保険に入っているかどうかわからない。保護以下の労働者世帯がたくさんある。保護、特殊な弱者というスティグマ。「貧困は、たんなる肉体的生存の問題をではない。貧困は、貧弱な社会環境と少ない収入のために、社会的、…」。たとえば 年金。原則として必要準則応能負担。

 そして、渡辺治さんは、「3・11後の政治状況と福祉国家」。なぜおこりなぜかくも深刻かしたのか。自民党の大企業優先の開発型が、利益誘導政治。構造改革の合併症だと。震災にたいしても、国の機敏な財政出動もないのはなぜか。そして、なぜこれだけ原発がつくられたのか?石炭から石油へ78%。そこに石油ショックへ。吉岡「原発の社会史」最後の公共事業投資。電源開発3法。交付金、固定資産税、核燃料税。と原発へ傾斜していく 3・11にいかに立ち向かうのか。犠牲を押し付ける政治。通例の内閣ではできない。国難。今年の正月から大連立の必要性で使われていた。そして、3・11をテコに。「追い風」になった。朝日の社説。消費税やむなし、菅のもとで。財界が動く、構造改革型復興。4・6同友会の提言へとすすんでいく。そこであせった集中検討会。復興財源に消費税がとられてしまう 民間委員の提言。社会保障への切り込み。高齢者から現役へ、その現役世代も下げる、生活保障が。高額も下げ、窓口負担も増やす。
 そもそも復興会議で書くべきことは、国の責任であるはず。自助、共助、公助ではない。
 そして、あるべき対案を渡辺さんは提示する。もう1度、その原則について、受けとめたいと思うなあ。

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コメント

昨日は大盛況でしたね。すばらしい講演ばかりで、わたしも遠方より伺った甲斐がありました。

くだらないことを書くことをお許しください。
このお写真からすると、もしかして、最左翼の列で黒い超小型のパソコンでメモをとられていましたでしょうか。わたしはその前に座っていて、この人、素敵な用具をお持ちだなぁ、いくらぐらいするんだろ、わたしも欲しいなぁ、と思っていたのです(笑)
違っていたらごめんなさい。。。

 前に座っていた方ですかあ? どこかでお顔を拝見したことがあるなあと気になってはいたのですが。
 さて、使っていた機器は、たんなるipod touchです。bluetoothという通信機能に対応しているので、対応キーボードをつかって、ipodのメモ機能を使っていたのです。ipodでなくても、スマートフォンなら、どれでもメモ機能がついていますので、使えますよ。bluetooth対応のキーボードは携帯用の折りたたみのものでも数千円であります。ノートパソコンはやっぱり重いので、私は、最近は、もっぱらこの組み合わせです。

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