正当性を欠く合意 「普天間」2プラス2
何を政治はやろうとし、やらないでおこうとするのか。ほとんど無責任としかいいようのない政府の姿勢…。
正当性を欠く合意 「普天間」2プラス2(琉球新報)外務、防衛担当閣僚による2プラス2で、普天間飛行場代替施設の工法などの詳細が決まった。自公政権時代と同じ「V字形」に完全回帰した上で、仲井真弘多知事が過去に求めていた沖合移動に理解を示すかのように「微修正を考慮し得る」と明記した。しかし、方針転換した知事の公約である県外移設を強く求めている県にとって、頭越しに進められているとの反発はさらに強まった。辺野古移設と嘉手納基地より南の基地返還の切り離しも拒否された。政権基盤が揺らぐ中、普天間問題で何とか「前進」を演出したい政府と県との溝が拡大し続けている。
2プラス2の開催前。県庁で記者団から感想を尋ねられた仲井真弘多知事は、いら立ちを隠さなかった。「実行が事実上不可能なものをなんで決めるのか。理解不能だって。それしか答えようがない」
結局、普天間の移設先は、辺野古での「V字」を明記し固執する。しかも、オスプレイの配備を前提にした滑走路の延長まで、盛り込んでいる。ただ時期は、「2014年より後のできる限り早い時期に完了させる」として先送り。そもそも、そこにはどんな実現の展望があるのか。むしろ、アメリカでも、経済的な困難を前に、アメリカ軍の前方展開の見直しがすすもうとしている。当然、かつての米軍再編そのものにもメスがはいる。そういうときに、なぜ、これまでの方向に固執するのか。
さらに文書には、南西諸島における自衛隊の新基地として、「(鹿児島県)馬毛島が検討対象となる」と明記している。硫黄島で行われている米空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)の「恒久的な施設として使用される」としている。この島は、屋久島のすぐ近くにある。
明日は、66回目の慰霊の日を迎える。菅さんは、どんな顔をしてこの地に立つというのだろうか?
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