村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文
村上春樹のバルセロナでのスピーチが大きな話題となっている。ボクは、作家としての村上春樹はあまり好きでないし、そんなに評価もしていない。このスピーチもいくつか共感できない部分がある。だけど、それでも大きな趣旨は、理解も、共感もできるし、考えさせられた。
とくに原発に対する怒りや自省。そして、倫理や規範再生への思い、いいかえれば生き方そのものを、いま人間は問われているということ。「効率」の支配する社会を自省し、どう新しい社会をつくるのかといううえで、物書きとして果たすべき役割があると。
原発事故では、自然科学者の動きは注目されているが、こういう文化知識人の動きは、1つの特徴でもあると思う。ならば、活字を生業とするボクのような仕事の人間は、本当にそういう問題に敏感でなくてはならぬ。そして、何よりも、作家や知識人の思考のベースとなる社会科学のあり方も問われているのだと思う。そんなことを考えながら読んだ、スピ―チだった。
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