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2011/06/03

小沢支持派評価せず89% 首相進退は拮抗、世論調査

 FBで若い政治学の研究者が、大事なのは、国民の世論が大連立を許さなかったことという趣旨のことを書いていた。なかなか鋭い指摘である。大きな点ではそれはあたっている。菅さんにとって、いちばんの問題は、彼が志向する復興策や税と社会保障の一体改革が国民との分かちがたい矛盾をもっていることだ。だから菅さんのもとでの大連立は成功しなかった。そこで、自民党の側から、基本は同じ方向で、少しやり方を変えて、菅さんをやめさせての大連立への仕掛けが不信任ということで提案された。だけど、それも、国民からは支持されない。

 おもしろい世論調査がある。

小沢支持派評価せず89% 首相進退は拮抗、世論調査(共同通信)

 共同通信社が2、3両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、内閣不信任決議案に賛成する意向を表明するなど菅直人首相や民主党執行部と対立してきた小沢一郎元代表支持派議員の行動を「評価しない」とする回答が89・4%に達し、圧倒的な多数を占めた。
 東日本大震災の復旧・復興が急がれる中での党内対立に、国民が厳しい視線を注いでいることが浮き彫りになった。
 菅内閣支持率は33・4%で、5月中旬の前回調査の28・1%から上昇。ただ、退陣の意向を表明した首相に関し「辞めるのは当然」との回答は48・1%、「辞める必要はない」は45・1%で、拮抗。

 だけどね。だからといって、菅さんは国民の期待にこたえる回答を用意できているわけではない。政権に固執する菅さんのねらいは、結局が国民とのわかちがたいほどの溝があるから。
 それを知ってか、さっそく、反菅勢力は、今日からすでに政局づくりに忙しい。だけど、それは国民世論とは違うところにある。

 驚くような政治の舞台と国民との乖離。いやあ、これは凄まじいなあ。

 対抗軸をどうつくるのか、若い研究者の問いもそこにあるのだろうなあ。

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