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2011/06/11

歴史教科書 いままでとこれから PartⅦ

 今日は5時起き仕事だったので、眠いなあ。
 午後からは歴史研究団体、教科書関係団体があつまっての表題のシンポジウム。ことしは、新学習指導要領にもとづく検定をへての中学教科書採択の年。今回は、歴史修正主義の団体から、育鵬社と自由社の歴史、公民教科書が検定を合格している。
 歴史研究者たちが、この教科書を分析する。若手の研究者は、大学の就職がないという問題もあり、現場の高校教師や講師の人も多い。逆に言えば研究と教育実践に精通している人も多く、そういう視点からの報告は、なるほどわかりやすい。
 ボクも、検定結果の資料や、すでに市販がはじまっている教科書を手に取ったけれど、いっそうこの2つの教科書は、ひどくなっている。とくに、日本が特別な国だということを、虚構の物語で語るということが大きな特徴になっている。古代から、当時の東アジア世界の全体特徴などを無視して、日本を独自の国と強調し、そこに天皇と天皇をめぐる物語を編む。それは中世から近現代へと続く。この近現代の記述には、もちろん、日本が、そのときにアジアの国々に何をしたのか、そして国民に何を強いたのかは欠落されていく。

 たくさんの資料をもとにした報告なので、たっぷりいろいろ勉強になった。明治維新のとらえ方の極端な薩長史観や朝鮮史の角度からの検討、この2つの教科書以外の歴史教科書の記述の変化などはおもしろかった。時間数がふえ教科書の記述がくわしくなったもとので記述の変化には、いろいろな特徴があったりする。

 報告者の1人に、子どもが中学時代、その中学にいた先生がいたので、挨拶と少し、おしゃべりをした。相変わらず、しっかり勉強して、がんばっておられる。あと、若手の研究者とも少し話をした。

 長いシンポジウムなので、だいぶ疲れたけど。

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コメント

こんにちは、現在大学3年生の黒田彩と申します。私もそのシンポジウムに参加しました。大変有意義で面白かったです。現在、日本の歴史教科書について、主語の欠陥や受動態を使うことがどのような影響をもたらすのかにもフォーカスをあて、レポートを書こうと思っています。そこで、ぜひともそのシンポジウムで配布された資料(育鵬社と自由社の新しい歴史教科書を現行のものと比較、分析したもの)を参考にしたいのですが、実は私は今アメリカで留学中で、その資料が手元にないのです。歴史学研究会にメールしたところ、各報告者が持ち帰ったため、データがないとのこと。その資料をまだ手元に持っていますか?もし持っていましたら、電子データで送ってほしいのですが、可能でしょうか?いきなりのコメント、申し訳ありませんでした。

探してみます。少し、お待ちを。

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