どう考える?ニッポンの教育問題 若者はなぜ「就職」できなくなったのか? ―生き抜くために知っておくべきこと―
何回も、中断しながら、何とか読み終えた次第。結構、面白かったなあ。全体としては、経済問題や雇用の問題の専門家が書いたわけではない。就職にかかわる問題は、経済の変容やそれにともなう社会の変容という側面とともに、同時に、雇用をめぐるルールのなさのなかでつくらててきた面もある。そういう問題だから、なかなか現状をどう論じるのかは難しかったりする。そのあたりを、ある側面から論じているので、居心地さがないわけではない。
だけど、社会の変容が、現状で生じていることは紛れもない事実だ。それが、若者の大きな困難につくりだしている。
この本は、後半になるほど、若者へのメッセージが強くなる。その部分は、圧倒的に共感するし、同じ立場で、若者の問題に向き合いたいと感じさせてくれる本でもあるのだ。ぜひ、読んでほしい本だな。
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