« 原発事故「自民党にも責任」 石破氏、検証を提言 | トップページ | 政府、オスプレイ容認へ 来年にも普天間配備 »

2011/05/12

海自イージス艦事故無罪判決:遺族「納得いかぬ」、ぼうぜん、憤り、涙

 いやあ、驚いた判決だった。昨日から、どう考えたらいいのだろうかと、いろいろ思い悩んだ判決。

海自イージス艦事故無罪判決:遺族「納得いかぬ」、ぼうぜん、憤り、涙(神奈川新聞)

 判決主文が読み上げられると、傍聴席にどよめきが広がった。「何を言っているんだ」。亡くなった清徳丸船長・吉清治夫さんの弟の美津男さん(60)は、ぼうぜんと裁判長の顔を見つめた。事故から約3年3カ月。今でも2人のことを思うと、満足に眠れない時がある。「ふざけてる」。退廷する裁判長に、声を投げ掛けた。
 「清徳丸は大幅に右転してあたごと衝突する危険のある針路となり、一切の回避行為をとることなく衝突した」と判決が認定したことが信じられなかった。
 閉廷後の会見で、美津男さんは「納得いきません。うちの兄貴はそういう…」としばし言葉を継げず、ほおを伝う涙をぬぐった。震える声で続けた。「兄貴はそういうことをする男じゃない。あたごにぶつかっていくような男じゃないんです。兄貴にも過失があるとは思います。でも、無罪はないでしょう。死人に口なしですか? かわいそうですよ」。海に消えた兄と、その息子。死んだのは誰のせいなのか、ぶつける先が見つけられない憤りがその口調に表れていた。
 ……今回の判決は、海難審判の裁決と逆の結果となっただけに、漁業関係者らも戸惑いが隠せない。新勝浦市漁業協同組合の外記栄太郎前組合長(83)は「海難審判は『双方とも見張り不十分』との中で裁決が出て、漁師の考える枠での判断だったが、今回、2被告は無罪。どうして海難審判所と横浜地裁で判断が大きく食い違ったのか」と疑問を投げ掛けた。

 もちろん、刑事裁判として、検察の立証のずさんさは、十分に批判されなければならないのだと思うが。
 ただ、だからといって、船団の存在をつかんでいながら、直前まで自動操舵を続けたあたごの安全管理、監視態勢の不十分は、否定できない。そのことは、裁判のほうでは、いっさい裁かれなかった。そういう疑問が率直に残る。同時に、実際の衝突の経過についても、なぜ清徳丸が直前に右旋回したのか。判決の説明では、そういう謎がどうしても残ってしまうと思う。
 そして、なによりも海自のあり方そのものが、海難審判のほうでは、指摘されてきたのではなかったのか?

 いくつかの地方紙が、社説でそうしたこともふれていたけれども、うーん、と考え込んだ判決でもあった。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

« 原発事故「自民党にも責任」 石破氏、検証を提言 | トップページ | 政府、オスプレイ容認へ 来年にも普天間配備 »

平和」カテゴリの記事

政治」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59689/51650367

この記事へのトラックバック一覧です: 海自イージス艦事故無罪判決:遺族「納得いかぬ」、ぼうぜん、憤り、涙:

« 原発事故「自民党にも責任」 石破氏、検証を提言 | トップページ | 政府、オスプレイ容認へ 来年にも普天間配備 »

無料ブログはココログ
2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31