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2011/05/31

[オスプレイ配備]これはもう人権問題だ

 沖縄二紙が、オスプレイの配備に抗議する社説を掲げている。これが、なかなか痛烈だ。

[オスプレイ配備]これはもう人権問題だ(沖縄タイムス)

 開発段階で墜落事故が頻発し、飛行の安全性に不安がある垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの沖縄配備を米政府はいよいよ正式に伝達してくる。日米両政府はそこに県民の生活があることを無視できるのだろうか。
 ゲーツ国防長官が6月初旬にシンガポールで予定する北沢俊美防衛相との会談で、米軍普天間飛行場に来年配備する方針を伝えるという。
 米軍にとっては単なる機種変更、との気持ちがあるかもしれない。しかしこの決定は沖縄と日米両政府との信頼の糸を断ち切る事になりかねない。
 なぜなら、両政府が「危険性」を認めた飛行場でいまも日常的に軍用機が飛び交うことさえ、非人道的だからだ。危険性を認知しながら放置するだけでなく、安全性に疑問がある軍用機を配備する両政府の冷徹さは理解を超える。
 事故は必ず起きる。どれほど人知を尽くして防波堤を築こうが、いつか予期せぬ落とし穴にはまる。
 東日本大震災で原子力発電所の「安全神話」は崩壊し、菅政権は静岡県の浜岡原発の原子炉を止めさせた。危険な普天間で日常的に軍用機を飛ばしているのは人命への差別ではないか。
 日米両政府は普天間の名護市辺野古移設が「非現実的」(レビン米上院軍事委員長)であっても、「普天間を継続使用する」(ウィラード米太平洋軍司令官)つもりだ。
 宜野湾市の住宅地をオスプレイが旋回し、普天間に着陸していく光景を想像するだけでいたたまれない。……

 この配備は、あまりにも一方的だ。米本土では実施されている環境影響調査などもまったくおこなわれていない。これまでもそうだが、結局、沖縄にどんな影響があろうが、これはアメリカの軍事のためにすることだということなのだろうか。
 そして、原発事故への対応と、比較して、普天間の危険性の放置をどうかんがえるのかという問いかけは、とてつもなく大きい。琉球新報の社説「普天間基地の即時撤去」は、まさしくそのとおりだと思う。
 ボクらはこうした沖縄の声に、ちゃんと向き合わなければいけない。
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