沖縄 空白の一年 1945―1946
とびとびに読んでいて、やっと読み終えた。たしかに、沖縄戦についてはいろいろ証言を読んだりしてきた。占領下で”銃剣とブルドーザー”で土地を取り上げ事実も知っている。だけど、そのあいだに何があったのか? 沖縄戦の最中から、米軍は戦争をすすめる基地として沖縄の軍事占領を開始する。一方、ほとんどの土地が、戦場と化した沖縄はいかにして、復興をはじめたのか。荒廃し、米軍に主要な土地を接収されたもとで、本土との交通も処断されたなかでいったいいかにして復興がすすめられたのか。そして、アメリカの占領統治の開始は、どのようなものだったのか。ニミッツ布告から翌年の貨幣経済復活まで1年間を豊富な証言と資料で明らかにする。
知らなかった空白の一年であると同時に、現在の沖縄問題が、沖縄ではどのように形成されたのかがよくわかる。2章から5章は、あたらしい資料により、発見も多い。6章7章は、やや断定的な印象だけれども、そこからは怒りが伝わってきて、共感できる。
最後に、引用される95年の県民大会での仲村清子さんの発言が印象的。
根強い沖縄の思いの歴史的背景を知らなければならない。そして、その沖縄の問題は、日本の政治の本質にかかわる問題だということでもある。
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