数日前のニュースだけど―孤児向けに全寮制小中学校構想 岩手でと文科副大臣
いっぱいいろいろなことは考えなきゃいけない。数日前にニュースで気になったもの。
孤児向けに全寮制小中学校構想 岩手でと文科副大臣(共同通信)鈴木寛文部科学副大臣は31日の記者会見で、震災で両親が死亡したり行方不明になったりした孤児のために、岩手県に全寮制71 件の小中一貫校を建設する構想があることを明らかにした。今後、国が県や市町村に協力し、設置主体や運営方法など具体的な協議を進める。
被災地では震災孤児の実態調査が進んでいるが、人数は阪神大震災を大幅に上回ることが懸念される。鈴木副大臣は「孤児になった子ども同士の絆を大切にしながら学びと育ちを支えていく」とした上で、建設時期は「なるべく早く」として早期着工が望ましいとの考えを示した。
被害の大きい岩手県沿岸部に2、3校建設することを想定、学習支援ボランティアも積極的に受け入れるという。
震災で両親を失った子どもも相当数にのぼっている。その子どもたちをどう支えていくかは、重要な問題。だけど、現状の児童福祉はあまりにも貧困でもある。それでこういう議論も出てくる。その経緯はわからなくはないが。
だけど、子どもたちが、豊かな子ども時代を送るには、できるだけ、家庭的な雰囲気をつくるということが前提であるべきことも事実。ほんとうに、こういう方向が正解なのかは慎重な検討も求められているとも思う。
そして、何よりも、子どもたちはまだ、哀しみや苦しみを受け入れることができずにいるに違いない。必至で、がまんしたり、がんばったりしているのかもしれない。そこによりそい、哀しみを表出させ、語り合い、哀しみや恐怖を受け入れる、そういう支え方がたぶん、何よりもいま求められているのかもしれない。そうであるならば、そういう子どもたちの状況を脇において、今後の支援の方向を決めてしまうと言うことは決して正しいとは思えない。
まず、子どものいまの哀しみや恐怖に向き合い、受けとめる――そういう子どもから出発して、物事を考えてほしいと思う。そのうえで、どう成長を保障し、支えていくのか。大いに、大人の知恵も発揮し、行動しなければいけないと思うのだけど。
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