災害救援
うーん、仕事でミスがいくつか。大きなミスもあった。気をつけなきゃと思っていた点でのミスもあったので結構、おちこむ。しんどい仕事をしたこともあるのだけれども、ちゃんと健康管理もできなくなっているなあ。仕事を劣化させては元も子もないなあと、いっそう落ち込む。しっかりしなくっちゃ。ダメだぞ!
災害関係の本を何冊か読んでいるけれど、その一冊がこれ。災害のもたらす「心の傷」を扱ったものだったけど、どう対処するかという内容ではなく、救援のあり方そのものをとう。多くの人を襲う災いによる精神疾患への研究は、まず戦争神経症などからはじまる。戦争によるPTSDなどでの氏の著作は、何冊か読んできた。野田さんは、さらに、奥尻や阪神での被災者の問題に向き合う。
自然の暴力への無力感、大切な人を失った哀しみ。哀しみと恐怖を表出し、語り、家族や親しい人、そして支援者と共有することで、向き合あうことから、希望が生まれるというのか。
被災者自身が立ちあがることからこそ、復興がはじまる。被災地で新しい社会をつくるのは被災者自身だ。その力を支援することにこそ、救援と復興の根本問題がある。そのためにも、被災者の哀しみや罪悪感、恐怖というものにいかによりそい、共有し、被災者の力を尊敬し、とにも活動するのか。そういう救済と復興の基本的な考え方を学ばされる1冊である。
とくに今回の、津波で遺体とも対面できず、すべてが流された災害の特徴、原発という強力な外的困難を目の当たりにして、いっそうそのことは大切な気がした。
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