シャカイ系の想像力
今日は真面目に出勤して、午前中には打ち合わせがあって、グラビアの作業をやって、メールを何本か書いて、ゲラの受け渡しをやって…。すこし落ち着いたところで、先の企画を考える。先が見えない、政治の世界、企画もちょっと枯渇して困っているなあ。って言っても出てこないだけどねえ。苦しい時間だけが過ぎていくのだ。何とかせんと。
中西さんの新著をやっと読んだよ。ライトノベルがテーマ。ボクの二男の部屋には、膨大な量のライトノベルがある(笑い)。そんな関心もあって。
中西さんの本だから韜晦だとか、イミジェリだとか聞き慣れない言葉がいっぱいでてくる(笑い)。だけど、それは、自分なりの解釈で言葉をおきかえるとそんなに難しくなく読める本でもある。孤立、透明な自己、死んでいる私、他者、空洞化する親密圏…。そういう心象風景は、ボクらにもあったものでもある。だけど、その風景は、ボクらのそれとは、まったく違う。構造改革時代の若者をとりまく風景。その若者に覆い被さってくる社会や文化に、若者たちが選び取ろうとしている「社会性」とは。ここには、『ノンエリート青年の社会空間』で描かれたものと重なり合う若者の姿が見えてくる。これは、おもしろかった!
しかし、この中西新太郎っていうオッさん(お世話にはなっているのだけれど)、一見、変わった人だけど、すごいなあ。中西さん自身も、最初、ライトノベルと出会ったときは、そうじゃなかったんだろうなあ。読みこなす中での発見かあ。それがすごいんだ。またまた感服。
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