東京をどうするか ―― 福祉と環境の都市構想 ――
いまさらなんだけど。知事選も、地方選挙も終わって。だけど、震災をへて、これからの社会をどう描いていくのかっていう視点で、この本をもう一度読み始めている。出たとき、ざっと読んだんだけど、ざっとだったなあ。いまさらに読んでみて、おもしろいなあと痛感させられる。そもそも、構造改革で、格差と貧困がこれだけあらわになった社会、その対応を、グローバル経済への対応ということを一義的にすすめようという政治。これに対し、国民の安全や暮らしを基礎に、どう対抗的なビジョンを提示するのか。よみどころはいっぱいある。
忘れてはいけないのは、ほんとうに格差や貧困があらわになっていること。震災後の、解雇や雇い止めはとっても広がっている。生活保障という機能がくずれさった政治のうえに、復興の構想は、グローバル経済の基地としての地方では、国民はどうなるのか。
もちろん本の主題は、東京の問題だけれども、こういう提起をうけ、日本の問題、東北の問題をどう考えるのか。示唆にとんでいることは間違いないわけで。
« 審査会で早急に改憲論議を=超党派 | トップページ | 身内の乱首相窮地 小佐古内閣参与が辞任 »
「教育」カテゴリの記事
- 若手が非正規の研究労働者に、「才能を浪費」ノーベル賞梶田さん指摘(2023.12.08)
- 「シリーズ 食の“防衛線” 」と岸田さんの「異次元の少子化対策」の動向(2023.12.07)
- 「恵まれた家庭」ほど好成績 数学的リテラシーなどで分析 PISA(2023.12.06)
- 「国内強制移動による避難者の精神的苦痛~構造的暴力によるPTSD仮説」(2023.12.05)
- 猫塚義夫×清末愛砂「平和的生存権を実現させるために」と前衛1月号(2023.12.04)
「読書」カテゴリの記事
- 猫塚義夫×清末愛砂「平和的生存権を実現させるために」と前衛1月号(2023.12.04)
- (ひと)堀由貴子さん 岩波書店「世界」を四半世紀ぶりにリニューアルする編集長(2023.11.28)
- 「七生『性教育バッシング』から20年-勝利判決から10年 『包括的性教育』の実現めざす集会」、「格差を広げる観点別評価」と「教員政策と長時間労働」(2023.11.25)
- 「貧困大国ニッポン」でこれほど貧困者が増えたワケ…「先進主要国」なのに「高すぎる貧困率」(2023.11.21)
- 書評会『教育DXは何をもたらすか―個別最適化社会のゆくえ』(2023.09.10)
「政治」カテゴリの記事
- 若手が非正規の研究労働者に、「才能を浪費」ノーベル賞梶田さん指摘(2023.12.08)
- 「シリーズ 食の“防衛線” 」と岸田さんの「異次元の少子化対策」の動向(2023.12.07)
- 「恵まれた家庭」ほど好成績 数学的リテラシーなどで分析 PISA(2023.12.06)
- 「国内強制移動による避難者の精神的苦痛~構造的暴力によるPTSD仮説」(2023.12.05)
- 猫塚義夫×清末愛砂「平和的生存権を実現させるために」と前衛1月号(2023.12.04)
「経済」カテゴリの記事
- 若手が非正規の研究労働者に、「才能を浪費」ノーベル賞梶田さん指摘(2023.12.08)
- 「シリーズ 食の“防衛線” 」と岸田さんの「異次元の少子化対策」の動向(2023.12.07)
- 「恵まれた家庭」ほど好成績 数学的リテラシーなどで分析 PISA(2023.12.06)
- 「国内強制移動による避難者の精神的苦痛~構造的暴力によるPTSD仮説」(2023.12.05)
- 「新しい資本主義」論と経済安保体制の危険性――岐路に立つ世界・日本・地域(2023.12.02)
コメント