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2011/03/16

看護崩壊 病院から看護師が消えてゆく

9784048700870 ええ本書くわ、小林美希さん。今度の本はとくにいい。こんなことはいまあまり言いたくはないが、地震の前後にこの本を読んでいたわけで、地震で問われているこの国の政治のあり方というものと、どうしても考えてしまう。それは、人を何よりも大切にする政治がおこなわれているのかということ。ほんと言いたくはないが、これまでも、これからもそれがいちばん問われている。

 ボクも友人に看護師がたくさんいるけれども、その労働のあり方が、いかに深刻で、そのことが看護師不足を拡大し、いっそう医療の現場を深刻にしているということを正面から考えさせられる。この本では、とくに若い人の問題を論じているわけではないけれども、非常に、しんどい若者期をおくっている若手が、熱意と使命感で働き続け、傷つき、さっていくその姿は、もう痛々しい。そんな現場の実状をしらない医療改革が、いっそうの事態の深刻さを生んでいる。

 もうこんなことやめようよ。ほんとうに人を大切にするような社会のルールをつくっていかないと、もう医療はもたない。この国は崩壊する。そんなこと、政治の決断でできるのではないのか。それが政治でしょう。

 もう1つ、考えたのは、相方の労働の実態。特別支援学校の寄宿舎の勤務だけど、かつてよりだいぶ減ったけど月5回の夜勤がある。その勤務は、短くても連続20時間、長いときははるかに24時間を超える。子どもの障害が重度重複化しているため、仮眠もとれないことが多い。しかし、深夜の時間帯は労働時間にはカウントされないので、あけの翌日は日勤となる。その問題性は裁判でも認められていない。これってなあ。夜勤労働がどれだけ人間にとって荷重なのかということは、あまり問題視されていない。
 つくずく何とかしないとたいへんなことになると、考えさせられた。この問題にも鈍感じゃいかん。

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