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2011/03/18

日本学術会議緊急集会「今、われわれにできることは何か?」

Img00224201103181503_2 今日は、午後から、学術会議の表題のシンポジウムに行ってきた。
 学術会議は、法律で定められた政府に勧告をする権限をもつ、日本の科学者コミュニティである。そこが、いま何ができるのかという話し合いの場をもったわけだ。その行動力に、金澤会長をはじめとした人たちに敬意を表したいとつくずく思う。すてたもんじゃない。

 原発の問題は、即、日本の科学技術に対しての信頼を揺るがしている。そのもとで、科学者たちが発言をしようとしている。その中身は、ボクが紹介しようと思っていたけど、twitterなどですでに十分に発信されているのでそちらをどうぞ。http://togetter.com/li/113014

 学術会議だから、どうしても年配の方が多いから、そのスピードにいらだつ人が多いかもしれない。だけど、こういう会議がおこなわれたのはとても重要な意味がある。もちろん政治的な立場は、保守的な人から左翼的な人までいろいろだけどね。そういうなかでの議論でも、真摯な議論のなかでいろいろな発見がある。
 たとえば原発の問題でも、現状の認識、その対応にはいろいろな論点がある。政府の対応だって、明らかに盲点がある。東電、保安院と政府の対応に終始するのではなく、原子力安全委員会を含め、もっと専門家の英知をただちに結集すべきだと思う。たとえば、金属工学の方が発言されていたけど、鉄の劣化の問題など多角的に検討すべいだと思う。とにかく、英知を結集する体制をつくるべきだ。

 それは、原発の問題だけではない。教育、経済、あらゆる分野で、短期、中期、長期の対策で、あらゆる知恵が必要だ。なにしろ、われわれには経験のない未曾有の事態なのだから。そのときに、さまざまな学術的な知識の結集こそ、いま大事なのだと痛感させられる。科学界には広渡さんなど、しっかりした組織者もいるしねえ。

 政治は、科学は実用的な技術以外は重視せず、学術会議はその科学・技術政策の転換を求めてきた。そのことがいま求められているのだろうと思う。こういう議論もちゃんと、見ていきたいと思った。

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日本学術会議は3月18日、緊急集会「今、われわれにできることは何か?」を開催しました。 同時に以下の声明が発表されています。 日本学術会議幹事会声明 東北・関東大震災とその後の原子力発電所事故について 2011 年 3 月 18 日 当日の様子はtwitterで中継されました。 to... [続きを読む]

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