トルストイの家出
今夜のETV特集は表題の再放送。ある意味、ものすごい人生。ボクなんか、ほんとに人生の苦悩を知らないひよっこだなあ。
今年(再放送のため去年です)は、ロシアの文豪トルストイ(1828-1910)の没後百年に当たる。
徹底した非戦・非暴力を唱え、20世紀の世界に多大な影響を与えた平和思想家トルストイ。しかし、その名声とは裏腹に、家庭では16歳年下の妻ソフィアとの確執が絶えず、死の間際にはついに家出を決行する。
82歳の老作家を家出にまで駆り立てた夫婦の対立とは何だったのか。
今回、その謎に光を当てる資料が初めて公開された。ロシアの芸術アカデミーに保管されていたソフィアの日記である。そこからは自らの崇高な理想と家族の現実に引き裂かれ、もだえ苦しむ生身の人間としてのトルストイと妻ソフィアの姿が浮かび上がってきた。
番組は、ダンサーの田中泯さん、俳優の余貴美子さんによる日記の朗読劇を軸に、トルストイと妻ソフィアが繰り広げた知られざる愛と葛藤(かっとう)の日々を見つめる。
その内容は、ボクにはとても受けとめきれないのだけれども、ここまで、とことん、人生というものに向き合うというのはすごいなあと思う。私有財産を手放そうとするトルストイ、個人的な幸せを求めるソフィア…。トルストイがこのように死んだなんて、全然知らなかった。
田中さんと余さんの朗読もとってもよかったです。
人生、もっと、とことん悩まんとなあ。
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