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2011/02/09

甘いチョコレート 苦い現実

 BS世界のドキュメンタリーで表題の番組をやっていた。ある人から教えてもらって、みた。

101217_a_01 イギリスの記者がカカオ豆の買い付け人に扮し、欧州の大手メーカーが原料を調達しているガーナの農園に潜入してみると、大勢の学童期の子どもが収穫のため働いている。従業員の家族が手伝っているのだと説明を受けるが、ガーナの公用語の英語が通じず、フランス語なら理解する12歳の少年と出会う。隣国ブルキナファソの農村から売られてきて一年になるが、賃金をもらったことはなく、学校にも通っていないと身の上を話す。  児童労働が行われている農園でとれたカカオを入手した記者が、港にある卸業者を訪れると、何も問われず簡単に買い取ってもらえる。大量の袋の山にいったん紛れ込んでしまうと、再び選り分けて取り出すのは不可能だ。  これに対し、イギリスではいま、不法な児童労働がないように管理され、フェアトレード(公正貿易)の認定を受けた農園の原料だけを使ったチョコレートが、割高ながら売れ行きを伸ばしている。しかし現地で記者が潜入調査すると、複数の認定農園で子どもを過酷に働かせている事実が発覚。西アフリカで児童労働を撲滅するのがいかに難しいかをうかがわせる結果となった。

 まもなく、バレンタインデーだよね。まあ、ボク自身は、あまり関係ないけど。カカオはここまで、児童労働によってつくられているのかあ。世界的に児童労働に対する監視が強まったけど、だけど、解決は簡単ではない。この地域に、厳しい貧困というのが根底にある。ならばボクらは、貿易や流通のありようにも関心をもって、ほんとうに、こうした国や地域の人たちの生活が豊かになる方向で、少なくとも、大企業の略奪的な利益追求が行われないような方向で、となまれるような関心をもたなければなあとも思うなあ。今度、チョコレートを食べるときは、ちょっといろいろ考えるんだろうな。

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