どうする?これからの正規と非正規 ~非正規労働者の権利実現とその課題~
インタビュー原稿を発信。そのあと、きている原稿を処理したり、いろいろ実務的な仕事をしたり、けっこうバタバタの一日。夜は日弁連の表題のシンポジウムに。
民主党政権は労働規制からどうも遠くなってしまった印象。抜け穴だらけの派遣法改正すら実現できない地点にいる。いまは有期労働法制がクローズアップさっれるが、解雇規制の問題など心配な点が多い。
日弁連は、
有期労働契約研究会中間 取りまとめに対する意見書を提出している。研究会の方は最終報告書をすでに出している。そして、労政審の議論が続いている。政権が、あのような状況のもとで重要な局面にあるといえる。
今日のシンポはまず基調報告「非正規労働者の現状と課題-日弁連有期労働契約意見書の紹介-」。これは日弁連の議論の紹介。
つづいて非正規労働者の訴え。これは、やっぱり胸に迫る。非正規雇用というのはどこまでも非人間的なものであることがヒシヒシと伝わってくる。
パネルディスカッション西谷敏・大阪市立大学名誉教授、濱口桂一郎・労働政策研究・研修機構(JILPT)統括研究員、山根木晴久・連合非正規労働センター総合局長。個々の話はとてもおもしろいのだけれども、正直、議論としてはどうもかみ合わない(笑い)。西谷さんは労働法の先生のなかでは、かなり柔軟な考えをする人だと思うけど、しっかりと、労働法の原則からいまの議論を批判するという話。人間的な働き方という視点から、現在の非正規・正規の労働の非人間的あり方を批判する。濱口さんの話は、一見、相手方の土俵に乗ってしまおうという議論にも聞こえる(笑い)のだが、現在の正規の働き方も含め、正常でない働き方を前提とした制度そのものを問おうというもの。しかし、議論は、現実から出発すべきだと。それはそれで、原則論がなかなか光をあてないような問題も含めて議論しようとする。やはり、問題の指摘はそうだと思うけれども、問題はいまの力関係のなかで、それをどうするのかは見えてこないわけで。
薬のせいで、途中眠くなって、少し記憶がとぎれてしまった。どちらかというと、それぞれの話をたっぷり聞きたいという内容。個別に聞きたい論点は多いのだけれども、ここですっきりはなかなかしないである。
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