人間としての誇りを手放さない!
1カ月前に雑誌だけど、やっぱり、ちょっと見直して、紹介しておきたい雑誌『教育』の1月号の特集。あらためて教師の問題について考えさせられる。
野田さんの「壊れゆく学校と奪われる教師の良心」は、ちょっとおどろく内容。広島ではこんなことがあったのか、ここまで教師の良心はふみにじられているのか、自殺した同じ学校の2人の教師、子どもの寄り添おうとした教師。野田さんにはいろいろお世話になり続けているけど。ちょっと変わっている人だけどね(笑い)。まあ、いろいろあるんですけど、大好きですね。
佐藤さんの「教師にとって誇りとは何か」は、ちょっと変化球だけどね。だけど、権力的な支配のある社会では、この権力に批判的な視点がないと誇りが生まれないのはそうだと思う。これは、曖昧にされやすい視点だけどね。社会学では出てこない視点。やっぱり大事だと痛感。
今谷さんお「『先生になりたい』―その『初心』を守り、いかす」は、そういう教師が追い詰められ、病み、職場をさっていく、新任教員たちがなぜここまでしんどいのか。「教育改革」なるものが、どこまで、その教師の「初心」を――そうだよね、やっぱりデモシカでも、教師は子どもに出会うと初心をもつんだもん――をふみにじってきたのか。
そして、福井さんお「何を“誇り”とする教師でいたいか」、やっぱり教師は子どもに向き合う。そのとき、教師のむずかしさを知り、悩み、格闘する。葛藤する。そこに教師の成長がある。それを、仲間のなかで、そう仲間のなかでこそ乗り越える。
その他、読み応えのある論文や実践が続く。
教師のことはちゃんと考えなくっちゃいけない。その答えは、そんなに簡単じゃない。だけど、何となく、ここには答えがありそうな。うーん、まとまんなけど、だいぶ引っかかっている。そんな問題意識をふくらませてくれる特集だったんだよなあ。これは、いまの仕事の1つなんだなあ。
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