学ぶことは、生きること~夜間中学の現場から~
今日のクローズアップ現代。家に帰ってBSで見た。
「夜間中学」で繰り広げられる涙と感動の物語を描いた映画『学校』。西田敏行が演じた教師役のモデルになった松崎運之助先生が、『学校』を書いてから30年を迎える今年、全国の夜間中学を巡り、そこで学ぶ人たちの姿を本にまとめる取り組みを始めている。きっかけは、夜間中学をめぐる大きな動き。今、自治体の財源不足などから給食費など補助の打ち切りや削減が行われ始め、通えなくなる人が出てきている。その一方で、映画をきっかけに全国各地で立ち上がった自主夜間中学に、イジメで不登校になる中学生や、卒業証書はあるものの学びたいと願う人々など、公の夜間中学には入ることができなかった人々が集まってきているのだ。義務教育の就学率100%とされる日本で、そこからこぼれ落ちた人々と支える教師たちの学舎に密着。今改めて、「学びとは何か」を考える。
ボクが最初に夜間中学の話を松崎先生から聞いたのは、もう17~8年前かなあ。
夜間中学には教育の原点があるとよく言われる。それは、やっぱり、学ぶこと、発達することを権利として位置づけ、その主体によりそう教育がなされているからか。さまざまな理由で学ぶ機会を奪われた人たちがいる。不登校などで、学ぶ機会を奪われた人に、機械的に卒業証書を出し、学ぶ機会を奪うことの問題を指摘した山田洋次さんの問題提起は重い。その学ぶ機会は、善意と良心よってささえられる不安定さがある。そして、いま、自治体から補助などが打ち切られ削減がすすめられる。夜間中学は守らなければならない。
« 参議院とは何か | トップページ | 高校の就職内定率上昇77・9% 昨年末、未内定4万人 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- ソウルの春(2025.02.05)
- ちあきなおみ 〜喝采と沈黙の間で〜(2025.02.03)
- 「崩れゆく世界遺産 軍艦島を守れ~閉山50年 よみがえる生きた証~」(2025.02.02)
- やり直し会見、会場に400人以上 フジの体質問う質問目立つ(2025.01.27)
- 戦争のトラウマ 兵士たちの消えない悪夢(2025.01.20)
「教育」カテゴリの記事
- 3月号ができました!(2025.02.08)
- 3割近い公立小中校で教員不足の可能性 教頭会調査で指摘(2025.02.06)
- 全く異なる組織設立 学術会議法案の概要明らかに 井上議員に内閣府(2025.01.29)
- 絵本作家のいわむらかずおさんが逝去 フジテレビ労組、組合員が急増 専務が労組とのやり取りで辞意表明(2025.01.23)
- 大学入学共通テストの初日終了…現代文に大問追加「時間的に厳しい内容」(2025.01.18)
「政治」カテゴリの記事
- 産業遺産情報センター(2025.02.10)
- ICC所長、米制裁を非難 約80カ国が共同声明(2025.02.09)
- 3月号ができました!(2025.02.08)
- 3割近い公立小中校で教員不足の可能性 教頭会調査で指摘(2025.02.06)
- ソウルの春(2025.02.05)
「経済」カテゴリの記事
- ICC所長、米制裁を非難 約80カ国が共同声明(2025.02.09)
- 3月号ができました!(2025.02.08)
- 3割近い公立小中校で教員不足の可能性 教頭会調査で指摘(2025.02.06)
- 昔のお家芸も「グループ外に出す覚悟」パナソニックがテレビ撤退検討(2025.02.04)
- 「崩れゆく世界遺産 軍艦島を守れ~閉山50年 よみがえる生きた証~」(2025.02.02)
コメント