シンポジウム 貧困ビジネス被害からの救済を!~公的責任の追及と消費者保護規定の活用~
今日は、上智でおこなわれた表題のシンポジウムに行ってきた。生活保護の改悪が浮上していて、それはとても重大な問題だけど、同時に、貧困対策をめぐってh、この貧困ビジネスの広がりというのは、逆流のもう1つの大きな問題として、考えなければいけない。内容の、中心的な問題は、無料低額宿泊所をめぐる問題。つまり、路上生活者をスカウトして、生活保護をとらせて、施設やかりあげアパートに収容して、高額をピンハネするというビジネスだ。多くが第二種社会福祉事業に認定されていて、なかなかややこしい問題もある。しかも、行政が、居宅保護というめんどくさいことを避けるために?一体となってすすめるケースもあったりする。ほんとうに、当事者を、自立にむけて支援するためには、居宅保護によって、ていねいな支援をするというのが本筋だ。まず、そういう原則や理念から出発しないと。同時に、当事者は、実際には、複合的な困難を抱えている。だから不当な違法行為に利用される。とりわけ、障害と貧困という問題は、はっきりした問題なのだと思う。そうだからこそ、総合的な支援の施策が必要なのだろう。”良心”的な対処療法的な支援ではなく、総合的な支援こそ。どこから出発できるのかは、さまざまなのだろうけれども、そういう理念にもとづいた、先を見通した取り組みをしないといけない。打ち出す政策もそうなのだと痛感させられる。
シンポでは、民法からはじまって、さまざまな支援のとりくみも交流され、頭がさがった。巣くう人間はひどいもので、居宅保護には、今度は追い出し屋など住宅の貧困ビジネスも待ち構えている。いったい、なぜこんな社会になってしまったのだ。とても勉強になったシンポだった。
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