« 日米 基地共同使用で作業部会 | トップページ | 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第2回 巨大組織“陸軍” 暴走のメカニズム »

2011/01/16

息もできない

71elx7t7xl_aa1433_ DVDを借りて、見た。さすが、面白かった。

 親との間で、葛藤やトラウマを抱え、暴力でしか人間関係を築けない、主人公と、同じ親との間の葛藤を抱える高校生のふれあい。基本、暴力映画だけど、日本のそれとはちがって、その映像は、深く切ない。日本でこんな映画をつくれば、きっと陳腐なものになってしまうのだろうけれども、まったく陳腐ではなく、最後まで緊張感をもって、見せてくれる。漢江の川辺で、二人のシーンは、やっぱり泣ける。そして、主人公は、悩み、葛藤し、ある選択をし、悲劇を迎える。これも、ありふれたストーリーなのだけれども、やっぱり胸に迫ってくるのだ。
 貧困や戦争など、さりげなく時代の背景なども織り込まれる。そういう時代や社会のなかで生きる人の姿が描かれているのだ。暴力のなかに生きる主人公のとらえかたが、深く、切ないんだ。何度もいうが、これはいまの日本映画にない描き方ではないのか。それは、人に対する視線、その広さというものにつながっているのだろうと考えてしまう。だからといってべたべたと優しい映画でもない。そういうバランスのなかで、映画が描いているもの、訴えていることをもっと考えて見たいと思った。

 さすがに今年のキネ旬外国映画第一位でもある。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

« 日米 基地共同使用で作業部会 | トップページ | 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第2回 巨大組織“陸軍” 暴走のメカニズム »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

今日観ます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 息もできない:

« 日米 基地共同使用で作業部会 | トップページ | 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第2回 巨大組織“陸軍” 暴走のメカニズム »

無料ブログはココログ
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30