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2011/01/12

防衛相、周辺事態法改正に意欲 米軍支援より円滑に

 たしかに東アジアの平和をめぐっては、この間、いろんなことが起こったわけだから、不安に思っている人も多い。だけど、まずは、1つひとつおこっていることを読み解くことからはじめないとなあ、などといろいろ考える。

防衛相、周辺事態法改正に意欲 米軍支援より円滑に(共同通信)

 北沢俊美防衛相は12日、都内で講演し、朝鮮半島有事などを想定し、自衛隊の米軍支援をより円滑にする必要があるとして、周辺事態法改正に意欲を示した。具体的な見直し内容には言及しなかったが、補給や輸送など「後方地域支援」の拡充が念頭にあるとみられる。
 また、有事の際の朝鮮半島の在留邦人保護についても検討する必要性に言及した。
 講演で、米軍支援に関し「効果的な支援の在り方など、制度面での検討を深めることがわが国の安全保障上、喫緊の課題だ」と強調した。周辺事態法は、日本周辺地域で平和と安全に重要な影響を与える「周辺事態」が起きた場合に、戦闘を行う米軍への自衛隊の支援などを定めている。

 たぶん、今後の大きな焦点は、周辺事態法と日米協力なんだろうなあ。アーミテージさんは、中東のアデン湾では、日本は集団的自衛権の行使に参加しているのだから、つまり日本周辺でも集団的自衛権の行使にふみだせということなんだろうね。

 問題は、アメリカは、決して、北朝鮮が攻めてくるということを直接想定しているわけではないようだということ。かならずしも、そのことが前提になっているとも思えないが。むしろ、圧倒的な軍事的、力関係を、維持すること、見せつけること。この点では、北朝鮮に対しては、すでに米韓軍で圧倒しているわけだからねえ。では、日本の役割ってなんなのかなあ。

 気になるこういうニュースもあるなあ。

「中国の野望明らか」 海自佐世保総監が年頭訓示で危機感(長崎新聞)

 海上自衛隊佐世保地方総監部の加藤耕司総監は11日、佐世保市平瀬町の平瀬体育館で、佐世保地方隊約800人を前に年頭訓示を述べ、「東シナ海における中国の野望は昨年、ついに明らかになった」と、海軍力増強を進める中国の動向に直接的な表現で言及。「海自、佐世保地方隊が、創設以来の緊迫した領域紛争の一端に関与を余儀なくされる」と訴え、危機感を強調した。
 訓示では、海自が対処すべき諸課題について「中国はわが国EEZ(排他的経済水域)と権益を奪取しようと妄動を始め、シーレーン(海上交通路)は海賊の脅威に脅かされている」と指摘した。…

 ここまで、軍事的に中国に対抗するということをあからさまに語られるとねえ、政治は、外交の役割が、政治家のほうから聞こえてこないだけに、どうも気になるのであってねえ。ほんとに、前のめりなだあ。

 そんでもって、すすんでいる事態がこうだから。

騒音回数が急増 日米演習で3倍の地域も(琉球新報)

 昨年12月3~10日まで実施された日米共同統合演習期間中、沖縄市内の騒音測定器で測定された騒音発生回数(速報値)が演習前後の8日間と比べ、急増したことが11日までに分かった。市内四つの測定局全てで騒音回数が1・3~3・1倍に増加。特に山内は訓練後と比べ、3・1倍となった。演習により懸念された騒音増加が明らかになるとともに、深夜・早朝(午後10時~午前6時)の発生回数も3局で上回り、騒音規制措置が守られていない現状も分かった。…

 高江では、防衛局が作業を再開しているしねえ。
 たぶん、話がややこしいというか、難しくしているのは、こういう事態の進行の一方で、政治の、外交の動きが、ほとんど、まったくって言っていいほど見えてこないことが大きいのだと思うのだけれどもねえ。そのことももっと、声を大にして言うべきだなあと、つくずく思うんだけど。

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