「沖縄は『戦場』よ~」――PAC3 北部へ展開 基地外訓練を拡大
今朝、那覇に住む友人から、「沖縄は『戦場』よ~」というメールをもらった。日米合同演習はどんどん拡大しているようだ。
PAC3 北部へ展開 基地外訓練を拡大(琉球新報)米軍は8日未明、米陸軍パトリオット・ミサイル(PAC3)システムをうるま市のキャンプ・コートニーから国道329号など公道を使い、名護市のキャンプ・シュワブに移動した。北部や同基地への展開は初めてとみられる。米軍は自衛隊と実施している共同統合演習で移動自体も訓練と認めており、PAC3を使用した基地外での訓練がさらに拡大している。公道使用について名護市など関連自治体への事前通告はなく、住民から批判も出ている。
PAC3関連の大型車両6台と普通車両数台が8日午前0時45分ごろ、キャンプ・コートニーを出発。うるま市の天願桟橋向けに進み、同市石川を通り、国道329号を北上した。計約37キロ走行し、同1時50分ごろ、キャンプ・シュワブに入った。
また、同2時半ごろまでに、第2陣、第3陣とみられる米軍の大型車両4~6台がそれぞれ宜野座村漢那と金武町金武の国道329号で確認された。
車両にはPAC3運用部隊であることを示す「米陸軍第1防空砲兵連隊第1大隊」と英語の略号が書かれたプレートが付いていた。
米軍は4日にキャンプ・コートニーでPAC3システムの一部を報道陣に公開した際、米軍や自衛隊の航空機や艦船と連絡を取るレーダーをキャンプ・シュワブに設置する計画を説明したが、ミサイル発射台を積載する車両の移動については明らかにしなかった。……
平然と、基地外の一般国道を使用しての訓練がおこなわれる。それも最新のミサイル防衛の中軸をになうPAC3だ。琉球新報のHPの写真を見ても生々しい。なるほど、戦場というだけのことはある。演習は戦場であり、それが市民生活のまっただなかでおこなわれている。
一方で、この間の軍事的な前のめりの雰囲気も気になる。次の米韓合同演習に自衛隊の参加が要請されたけれども、ことの成り行きは別として、基本、軍事対応が前面に出るからだからこそだと思う。今度の日米演習だって、だからこそ軍事が優先されている。
中国からは、なぜ中国にだけ北朝鮮対処を押し付けるのかという疑問が投げかけられた。たしかに、この中国の主張は、当然のことである。日本は、北朝鮮との外交交渉のルートももっていない。言うべきことを主張しないで、交渉もくそもない。その一方で、軍事対応だけがすすめられうのはやっぱり異常としか言いようがない。日本の外交は、どうなっていくのだろうか。
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