〈私〉時代のデモクラシー
今日は、団地のもちつき大会もあるし、たまった家の仕事もしなくっちゃいけないので、取材や研究会に出かけるのはやめにして、買い物に出かけたりした。二男の成人式の服だとかも買って、自分この冬を乗り切るために必要だなあと思っていたもののうち2つほど買った。
いろいろな成り行きで、どういうわけか、家で夕方たこ焼きをつくったりもした。結構、美味しかった。
さすが気鋭の政治学者の本だ。買っていたのだけれど、ずっとおいていたのだけど、職場の先輩がおもしろかったと言っていたので、読んでみた。いろいろあって、すぐには読めなかったけど、読み始めると一気に読めた。
近代社会の成熟の段階で、個人への意識の強まりと、孤立化の時代にはいる。そういう問題と民主主義の関係を問いかけようというのが本書だ。いろいろボクが日常的に問題意識をもっていることとそれほど違和感はない。政治参加の道筋を模索しながら、民主主義の再生をさぐるというのも悪くはない。
問題はボクらはボクらの立場で、こういう議論や問題提起をどううけとめるのか。レイト・モダンとは何なのか。それは資本主義の発展とどう関係があるのか? アゴラの再建を支えるような、市民の間の共感の議論や、、「私」の問題を「私たちの問題」へと媒介するデモクラシーのあり方なども、現実の力関係の差異のある階級社会で、どのような回路が可能なのか? それは、アソシエーションというような議論とどう関係をしてくるのか。もっと端的に言えば、社会主義ということを、レーニン的なものから離れてどう位置づけていくのか。
現実の社会が問いかけていることへの反応ということでは同じことを考えていると思うのだけどねえ。だからといって、いまの社会が資本主義の矛盾を大きくした時代であり、客観的には階級的な対立を激しくする時代であるが、そういうことが現実の政治的な意識のうえでは、とても複雑な過程をとらざるをえないなかで、連帯や共感をつくりあげるプロセスを考える視点ということで、豊かな議論や方向を考えることが大事なのかと思ったり。
ちゃんと、こういうものはノートをとって勉強したい気がするのだけれどね。
宇野さんはいまはアメリカ留学中かな? 田村さんはオーストラリア。立場は違うけど、なかなか刺激的な議論をしてくれる政治学者さんは、いまは海外かあ。
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