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2010/12/11

連帯をどうつくるかを考えつつ――川口の病院調査 生活保護・高齢者に過酷だった夏

 昨日、イギリスの学生のたたかいに関連して、日本の大人のことを書いた。もう少し言えば、ヨーロッパでは、かなり変容しはじめているといっても、18歳以上の若者の問題は基本的に親の問題ではない。だからこそ、イギリスではああいう激しいたたかいが広がる。だが日本では、若者の問題はそのまま家庭の問題とされる。
 経済界や為政者は、新自由主義改革で明らかに、若者の進路に、格差をつくった。それでも、多くの家庭は、子どもを4大に進学させる。常識では考えられないような、高学費を負担してまで。これが、かなりの低所得の家庭の深刻な負担になっていることは小林雅之東大教授の調査でも明らかだ。それが、「抵抗」だと、世取山さんは言うのだ。
 たしかにここには、連帯の基盤がある。それはそうだ。だけど、この「抵抗」は、分断され、孤立化した抵抗であるのも事実。これをどう連帯に組み替えるのか。そこか問われている。「私の」「私の家の」問題を、「私たちの」問題にどうつながっていくのか、これは理論的にも、実践的にもいちばん問われていることなのだと思う。それは、個別の取り組みの積み重ねの中で、大きなものを見つけていくしかないのかもしれないけれども。

 そんな連帯やつながりの問題を考えながら、今年の世相を表す文字は「暑」だった。ことに関連するニュース。

川口の病院調査 生活保護・高齢者に過酷だった夏(東京新聞)

 今年の世相を一文字で表す漢字が十日、「暑」と決まった。酷暑で熱中症患者や死者が続出した今夏、生活保護の高齢者は特に熱中症“予備軍”とも言える危険な状態に置かれていたことが、川口市の埼玉協同病院の患者調査で分かった。自宅にエアコンがない人が珍しくなく、あっても「電気代がかかる」と扇風機で我慢した人も。生活保護ではエアコン購入費を保障しておらず、現場からは「命を守るため特別な支援が必要では」との声が出ている。
 調査は九月上旬、同病院を七月に受診した六十五歳以上の生活保護受給者や、生活状況に不安があると病院が考えている九十一人を対象に実施。電話が通じた四十一人の中で、ほぼ五人に一人に当たる八人が、「エアコンがない」「故障中」「あるが使っていない」と答えた。
 調査によると、七十七歳の女性は「扇風機を使い、窓を開けて風通しをよくしている。涼しくなるのを待っている」と回答。別居の息子に、病院側は必要な時にはすぐ連絡するよう頼んだ。
 また、息子夫婦と同居している八十五歳の女性は認知症の寝たきりで、七月に肺炎と脱水症状で入院した。息子は事業に失敗して生活保護を受け、女性は無年金。病院側はエアコンがないと命にかかわると判断、「ひと月三千円なら支払える」と聞いて、退院時に設置費も含め六万円のエアコンをつけ、二十回の分割で返済するよう指導したという。
 生活保護受給者ではないが、がん手術後の六十六歳男性が、自宅でなくエアコンのある車の中で暑さをしのいでいたケースがあり、やはり病院側が“格安”エアコンの設置を手伝った。…

 高齢者の孤立化のなかでも、この猛暑の問題はいろいろ語られてはいる。こういう調査は、現実に何が起こっているのかを示してくれる。ボクらはこんな社会のなかで、生活しているという認識をしっかりもちながら、考えてはいけない。そのなかで、正面から、その現実に格闘する人たちの取り組みや、当事者との対話の取り組みに、真剣に、学ばなくっちゃって、そう思う。ここにも、連帯やつながりのヒントがあるのだろうかと考えさせられている。

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