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2010/12/22

新システムで保育はどうなる !? -子ども・子育て新システム=幼保一体化の実像と問題点-

 今日は、年内最後の印刷工場での作業を終えて、職場に戻って、職場の年賀状をつくったり、次の号の作業をはじめたり。仕事が立て込んでいるの、他の人に年賀状をつくってほしいという願いもあったけど、たぶん他の人がつくるにはあまりにも時間がかかりそうなので(笑い)、作業のすすめ方を教えたりするのもめんどくさいし、他に仕事をかかえている人に迷惑をかけるのも申し訳ないので、やっぱりボクがやることに、ちゃちゃっと案をつくって、明日、合間でい印刷かな。

Img00195201012221848_4 さて、夜は、保育研究所の人たちがつくる、新システムに反対し保育をよくする会が主催の表題のシンポジウムに。団体名にも思いが込められている。これが結構、よかった。
 まず大宮さんが、最大の問題として児童福祉法の24条をなくすことという問題提起、伊藤さんが、基調報告。介護保険の制度の骨格と新システムのシステムが、行政責任を後退させた市場化にあるという問題を、介護保険制度と比較しながら報告。続いて、村山さんが、子どもを中心に考えたとき、待機児ゼロの方針でもなぜ保育所の増設をすすめないのかという問題を提起、弁護士の大井さんが、子どもの貧困を解決していくうえでの保育所の役割について、杉山さんが、過疎地の現状を報告、子ども一括交付金にしても、地方の財政困難のもとで、保育への財政出動が縮小し、困難をもたらす問題を提起。ジャーナリストの猪熊さんが、親の願いから見た、新システムの問題を発言。
 会場からの発言も、認可外の保育園で事故で子どもを亡くした方の発言、障害児の療育からの発言、待機児の母親からの発言と、保育制度の充実を願う立場から、新システムへの懸念が表明された。

 行政責任の後退ということを軸にしながらも、子どもの利益ということから出発して、ほんとうにそれにこたえるような議論がなされているのか、本当に、子どもをめぐるいろいろな問題を解決し、子育ての困難に応えるような、子育て施策の充実になっているのかということをしっかり議論する内容にはなっていた。あとほしい議論は、幼稚園の話かな。幼稚園の側の危惧も、幼稚園の積み上げてきたものを守れるのかということと、求められる充実をはかるお金がくるのかというもの。市場化のしくみでは、幼稚園も問題が生じるということがあるのだろうなあと。そのあたりはどうなんでしょうね。

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コメント

私も、保育所・幼稚園一体化の新システムには重大な問題があると思っています。
給与所得の激減の中で、共働きをしないと生活できない状況の中で、安心して子どもをあずけられる保育所の充実を早急にすべきだと思います。

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 子どもを社会で育てることを保障する今の保育所制度はとても優れていると思います。2人の子どもを保育所に通わせた親としての実感です。  現在、幼稚園と保育所が果たしている役割をあいまいにして一体化してしまう政府の新たな保育制度案=「子ども・子育て新システム」は、保育所に子どもをあずけている親にとっても、子どもにとっても、大きな不安と経済的な負担をもたらすものです。待機児童が多い問題は、認可保育所を増やして解決するべきだと思います。  「新システムに反対し保育をよくする会」が10月に発足され、アピールを... [続きを読む]

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