請負社員・派遣社員の働き方とキャリアに関するアンケート調査結果
ガイアの夜明けは、「息子たちの戦争 ~親の知らない 新〝就活″戦線~」。途中からしか見られなかったので、残念。後半の新しい働き方。たしかに若い人たちの、こういう挑戦は、もっと信頼していい。若者の力もね。だけど、だれもが、すぐにそんな行動ができるわけではない。若者と、新しい生き方を模索することも、ボクらの世代のテーマだなあ。
ところで、東大社研の次の調査がちょっとした話題になっている。『請負社員・派遣社員の働き方とキャリアに関するアンケート調査結果』が、それ。
ここに、派遣社員が、派遣法の改正に反対しているというデータがでたから、問題になっているのだ。
全労連が、『東大社研の「人材フォーラム」が実施した「請負社員・派遣社員の働き方とキャリアに関するアンケート調査」について (見解)』を発表している。それはこれ。「101122.doc」をダウンロード
全労連の、「派遣・請負アンケート」は真に科学的な調査といえるのか、真理探究の府である大学のあり方として、是認されるのか、という指摘はもっともなもので、こういう政策誘導を臭わせるようなものは、やっぱりいかがわしいとは思うけれども。
一方で、こういう調査でも見えてくる問題もある。調査の概要はここにあるが、ここから、むしろ、読み取れるのは、そうは言っても、正規職などがすぐに増えるとは思えない、自分は正規職員にはなれないという不安と不信なのだ。
たしかに、ここまで儲け本位に、非正規を拡大した大企業の状況が改善されることは実感できないだろう。内部留保をはき出せとは言えるけれども、どこまで正規が増えるのかは実感できないのだ。そもそも、労働運動が、そんな力をもっているという信頼も、彼らからはできない。社会に対して規範形成力をもっているとはとうてい思えないという彼らの不信も、それはそれで、根拠がないわけではない。
となれば、ボクらに問われるのは、その〈不安〉と〈不信〉を取り除いていく方途をともに考え、見つけることか、などとも思ってしまう。なかなか、大変な仕事でもあるようだけど。
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