街からお店が消えていく
昨日の夜は、相方と2人だけだったので、駅で待ち合わせをして、外食。駅近くの小さなフレンチの店に行ってみると閉まっていた。閉店したんだろうか。しかたがなく、よくいくイタリアンの店に行ってみると、すでに先月閉店。さらに、2件ほどまわったけど、いずれもシャッターが降りていた。結局、駅前の焼き肉屋に。
ボクの住んでいる街でも、大きなショッピングモールができ、そこに、いくつかレストランがある。それ以外の駅前の店というのは、居酒屋か、ファストフードか、県道沿いのチェーンのファミレスかになってしまった。夫婦で外食となると、ちょっと考えてしまう。
地域の形がこのように変わっていくというのには、いろいろな理由があるのだと思うけれども、零細のお店はとてもなりたたなくなってしまっているのだと思うと重い気持ちになる。
そこで、考えさせられるのが、いま話題になっているTPPのこと。農業分野の関税のことが大きな話題になっているのだけれども、では、このTPPというのは、いっそう地域の形を変えることにならないのだろうか。一般論として、貿易が活発になっていくことは、悪いことではない。だけど、TPPは、むき出しの競争にその国の経済をまるごと放り込むことになる。もちろん農業は、そういう競争にはなじまない。東アジアの経済の共同ということが提起をされているけれど、こういうTPPの貿易の形は、たとえばEUなどが長い年月をかけて、産業構造などもともに調整をしながらすすめてきた形とはまったく違い、ただ競争の場を広げるというものにほかならない。そして、外食産業一つをとっても、この競争に巻き込まれ形を変えていく。そして、地域の形も変わっていく。うーん。
中小企業や地域経済の政策なく、むき出しの競争(規制緩和)が、雇用の劣化を広げ、安くて便利だの大手の産業が残ってきた。それが地域の崩壊をつくり出したのならば、地域はどうなっていくのだろうか。などとうことも考えてしまう。
やっぱり、こういうことも、きちんと考えなければいけないような気がするのだけれども、どうなのかなあ。素人考えだけれども。
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