「父と船で投棄」 平良港湾内の不発弾
このブログでも取り上げたけど、沖縄では、この間、不発弾や未使用弾が大量に発見されるという事件が続いている。一体なぜなのか? こんな証言が飛び出した。
父と船で投棄」 平良港湾内の不発弾 手登根さん「米軍から指示か」(沖縄タイムス)宮古島市平良港湾内で旧日本軍の不発弾が大量に見つかった件で、旧平良市出身の手登根恵貴さん(80)=大宜味村田港=が6日、当時日本軍の砲弾などを船で運び投棄したと証言した。「父の帆船で数十回、日本軍の砲弾を海に捨てた。当時を知る証人として伝えなければいけないと感じた」と話している。
手登根さんによると、1945年の沖縄戦終戦時、父親の恵冷さん(故人)が所有する帆船で、数カ月にわたり旧日本軍の砲弾類を沖合に運んで投棄した。
現在のパイナガマビーチ近くに、当時「トリバー」と呼ばれる浜があり、旧日本兵が大量の砲弾類を集めて一時保管していた。投棄の依頼を受け、恵冷さんや乗組員とともに、未使用弾を船に積んで沖合に捨てる作業を繰り返したという。「投棄の指示は米軍からあったのではないか。場所を変えて大量に捨てたので、まだまだ発見されていないものもあるだろう」としている。新聞報道を見て不発弾発見を知ったと言い「不発弾のニュースを見るたび気になっていた。当時を知るのは私だけだと思うので、証言が処理に役立ってほしい」と話した。…
沖縄戦の戦闘が終わった後、使わなくなった米軍の砲弾を埋めたものというケースが推測された事案が多かったが、この証言では日本軍の砲弾である。いずれにしてお、証言であるように、米占領下で、米軍の組織的な指示でおこなわれた可能性が高まったと言える。言い換えれば、このような処理についてはアメリカ側には、何らかの文書が残されている可能性も高まったと言える。
まだまだ、沖縄には、大量の未使用弾の存在は予想される。それだけに、日本の政治は、アメリカに対して、強く、当時の資料の調査・公開を求めることが緊急にも必要だと思う。
戦後は、まだまだ終わっていないということを、強く感じさせられることでもあるのだけれど。
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