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2010/10/06

ノーベル化学賞に鈴木章氏と根岸英一氏ら

 今日は、インタビュー整理を進行させつつ、そして、取材。あわただしい日々。

 その間に、ノーベル賞のニュース。

ノーベル化学賞に鈴木章氏と根岸英一氏ら(毎日新聞)

 スウェーデンの王立科学アカデミーは6日、10年のノーベル化学賞を、有機化合物の革新的な合成法を開発した鈴木章・北海道大名誉教授(80)、根岸英一・米パデュー大特別教授(75)、リチャード・ヘック米デラウェア大名誉教授(79)の3氏に授与すると発表した。従来は不可能と考えられていた、2種類の有機化合物を、金属のパラジウムを触媒に使って結合させる「クロスカップリング反応」と呼ばれる手法をそれぞれ独自に開発し、医薬品製造やエレクトロニクス分野で、さまざまな新しい物質の合成を可能にした功績が評価された。日本出身者の受賞は08年の南部陽一郎氏(米国籍)▽小林誠氏▽益川敏英氏=いずれも物理学賞▽下村脩氏=化学賞=に続く快挙で、化学賞受賞は2年ぶり。日本の受賞者数は、南部氏を含め18人(医学生理学賞1、物理学賞7、化学賞7、文学賞2、平和賞1)となった。…

 カップリングのことは、よくわかりません。でも、すごいんでしょうね。とっても大事なことで、尊敬します。

 それよりも気になるのは、菅さんのあまりにもの見識のなさ。
 たとえば「やはり比較的若いころの研究がその後実を結ぶということがありますので、大変業績をあげられた方に対する支援措置も重要ですが、逆に言えば今は無名でもしっかりと研究をしているドクター(博士)や助手といった若い研究者に対してもしっかりとフォローできるようにと改めて思いました」。いったい、若手研究者のために、政治は何をしているのだろうか。そして若手研究者がいまいちばん心配していることは、国立大学法人への交付金の削減問題であったり。

 ノーベル賞は、経済学賞という少し、仕組みも毛色もちがう賞以外は、文系は文学以外は対象ではない。だから、ノーベル賞のときには、理系だけが注目される。「日本のような資源も何もない国、人の努力しかない国では理科系の研究はとても大事。若い人の役に立つようにしたい」みたいな発言があるとね。
 そもそも、日本の科学・技術政策には、人文・社会科学を含まないという歪みがある。そのことをただそうとしたのが今年の春の学術会議の提言であり、夏の勧告である。
 ノーベル賞のたびに、日本の学術政策のあり方が問われることになる。益川さんをはじめ、たくさんの発言がある。しかし、なかなか改善はしない。民主党政権のもとで、学術政策は、さて…。

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