戦争責任問題の解決を“抑止”しているものは何か
今日は、朝、団地の草取り。日曜日はゆっくり寝ていたいのに、それも許されない。誰かさんは、ゆっくり寝ているけれどもね。
そんでもって、午後から表題の「日本の戦争責任資料センター」のシンポジウムにお茶の水まで。
まず、古関 彰一さんが「戦後日本の歴史から」という報告。いまの憲法の制定の過程をふりかえりながら、断絶と連続の問題を考える。そこから戦後の日本社会というものが、戦争責任というものに蓋をし、それは今の沖縄問題にも重なってくるという指摘にはハッとさせられた。いろいろな議論を、いろいろ学んでいくことの必要性を感じる。
笠原十九司さんが「日中関係の視点から」という報告。戦後の、中国の国共戦争、そして冷戦が、中国への戦争責任に向き合うことを曖昧化させてきた経緯。
林博史氏さんが「アジアの基地問題との関連から」。戦後のアメリカの基地網が、植民地的な関係をベースにつくられ、それが世界で縮小していくなかでも、日本は残っている。それが日本の戦争責任を曖昧化させる。
結局は、日本の外交感というものが、戦前に、引き続き、戦後、こんどは、アメリカに従属する形で、軍事中心の考えが続く。そのなかで、戦争責任の解決が避けられてきた…。
結構、刺激的議論もあり、同時に、歴史やそのときどきのいろいろな思想を学ばなければと思った次第。
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