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2010/08/30

じゃあ、北大の先生に聞いてみよう カフェで語る日本の未来

 今日は、ひたすら実務の一日。なぜに、こんなに事務の量があるのだろうというぐらい。やっとのことで、多少は処理できたというところだろうか。今週は、週半ばに、沖縄に行く予定だったけれども、うーん、台風が…。人生、予定通りにはいかないものである(苦笑)。

89453528 何かおもしろい政治学の本がないかなあと思って、ふとネットで目にとまった(twitterで中島さんが紹介していたのだったっけ)、この本をパラパラと読んでみた次第。
 とにかく北大が誇る気鋭の政治学者4人によるもの。それはそれで、おもしろい部分はあるのだけれども。なかでも、やっぱり中島さんのものが個人的にはおもしろいかなあ。でも、本人は自身は保守主義で、左翼のような合理主義ではないというのだけれども、なぜか理屈っぽいなあ。その理屈で整理しているから、妙に、リアリティがない。理屈のうえでは、本来の保守主義と、ボクらのようなコミュニストが考えていることとの接点は大きいとは思うのだけれども。だけで、一方で、現実の政治的なぶつかり合いがどうしても捨象されてしまうので、議論そのものは、無邪気に感じてくる。そのあたりがねえ。やっぱり、政治権力の背後にあるのは、思想だけではなく、政治的な意図や思惑、そこにそう力の行使があり、それに抗するたたかいもある。広い共同みたいなものと、そういう政治的な対立というものをどう整理すればいいのか。混沌とした時代に、考えることは多いのだけれども、ね。

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コメント

先週中島さんの本をはじめて3冊まとめ買いしたの。でもこれはまだです。家が近かったら借りにいくのに。ところで、オザワ氏とあのミラーマン植草氏て近しいみたいですね。でるのか、でないのか、どうでもいいけど、日本の政治がいつまでも幼稚なのは、私たちひとりひとりのせい??どうすればいいんだろうか?

 中島さんの議論は、結構、おもしろいからよく読む。感想で書いたとおり、ちょっと無邪気というのが印象だけど。インド史の先生などに聞くと、結論を決めつけるところがあって、必ずしも評判がいいわけではないみたいだけれども。それでも、言いたいことを言う歯切れの良さは、読んでて気持ちがいいけどね。

端切れよいスタンスでないと大学の外にいる一般のひとがおもしろく読んでくれない、でもそれは学会には疎まれるでしょうね。「新しい風土記へ」という新書の鶴見俊輔座談集、どれもこれも切れ切れで中途半端な印象をぬぐえないんだけど、これで中島さんと孫歌さんという日本政治思想史専門の方との座談を続けて読んで、双方私にはとても刺激的で興味深かったの。でとっかかりやすそうな中島さんから読んでみようとしたわけw 

 ボクは、学会の議論というものも、すべて否定するものではありません。ボクが中島さんの議論を”無邪気”って感じるのはなぜかっていうのも、考えながら読んでもらうのもおもしろいかもね。

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