憲法と沖縄を問う
今日は、午前中、個人的な用事を処理して、午後からは仕事です。出張校正直前にもかかわらずの取材だったので、思いっきりたまった仕事。その処理に追われた一日。
さて、この本はとてもおもしろかった。なるほど、沖縄をめぐる問題の本質というのは、ここにあるのかと痛感させられる一冊です。「はしがき」にもあるように「憲法から沖縄の諸問題を」「沖縄から憲法にかかわる諸問題」を問いかける。
それらは、「沖縄と基地」の問題を中心にしながら――土地収用問題などかつて学んだことなどももう一度確認できる――も、自然保護、平等や家族の問題、内心の自由、教科書問題、知る権利、生存圏、学問の自由、雇用・失業問題、地方自治など多岐にわたる。そこでは、戦後長日本国憲法のもとになかった沖縄での、憲法をテコにしたたたかいの理論的な成果を見ることができる。つまり、たたかいのなかでの理論的な格闘の到達を感じさせてくれるのだ。
基地をめぐる憲法論をはじめとした成果を学びながら、知事選を前にした沖縄のみならず、日本の各地で、そのかかえる課題に向き合っていくうえで力にしたい一冊でもある。
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