歸國
昨日、見たTBSのドラマ。倉本聰だからちょっと期待したけど…。舞台の設定や人物の配置などは魅力的なのだけれども。
そもそも、かつて軍だった集団を描くとき、その日本軍が描けているのかはどうしてもポイントになる。登場人物の多くは学徒兵。当時、学徒兵とはどういうももだったのか。せっかく強いられた軍隊、強いられた死というものを描きながら、嘘っぽくなってしまうのだ。
もう1つは、ドラマの主題である、戦後の日本の歩み。どう見てもこれでは、日本のかつてあったものを失ってしまったということになってしまう。たしかに、ある面かた見たらそれはそういうふうに言えるのかもしれないけれども、それではあまりにも一面的。現在の日本がかかえる困難や問題を、あまりにも感情的にとらえてしまっている。そして、その原因の1つは、戦前の日本軍のあり方と無関係ではないだろうし。
ARATAなど、結構、熱演だっただけにね。そもそも、餓死や水没死でなくなっていった兵士の無念の声を聞くことは、現代的な意義をもつのはそうだとは思う。そこが、感情的なものになってしまって、伝わってこないのだなあ。
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