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2010/07/28

初任者研修制度・新規採用教員問題シンポジウム

Img00133201007271358  昨日は、ある教職員組合(全教)が開催した、「7・27初任者研修制度・新規採用教員問題シンポジウム」に行ってきた。あらためて、たくさんの若い教師たちが形のうえでは依願退職であっても、望んでいないのに退職に追い込まれてしまう実態に心が痛んだ。
 シンポは、まず6人の若い教-たちの新規採用時の経験についての発言があった。それがとてもリアルだった。
 まず東京の教員からは、手厚い研修が売りだけれど、実際には研修に振り回されている実態の告発。授業研究の指導案検討に追われ、まるで条件付き採用という”足下”をみているかのようなハラスメントの実態にも発言があった。
 続いて島根。これまでこの地方では採用が少なく、なかなか相談する相手の少なさなども。初任研で子どもとかかわる時間が少ないため、先輩のなかには、学級経営がうまく行かなかったこともあったという。教えるプロになりたいが、授業準備の時間がほしいと発言。彼は講師経験が長かったが、講師はとやることはかわらないが、初任研で子どもとかかわれず、講師のときのほうが自由だったとも。
 広島の中学の教員からは、「もっと勉強したい、うまくなりたい」という強い思いを発言。しかし、上から研修で違う方向に向かってしまうとも。広島では、中学の場合、負担軽減ということで担任をもたないことになっているが、そのために現場の他の先生の負担が大きく、心苦しいとも。臨時教員のとき、新採の人がレポートに追われ歯車がかみあわず、崩れていく姿をみたが、工夫する時間なく、歯がゆい思いをと。
 岡山の特別支援学校の先生は7年間社会人ののち教員に。働いていて、楽しいと。外での研修は、フォローの人(早期退職者)で安心だった。7年間の社会人経験は涙なみだで、苦しく、いまはすごくいい職場で、おだかやと。学べる先生が多く、同期のなかに、はじめはなんで特別支援にと言っていた人が、ここで勉強しなきゃと変わっていく姿も。それでも1年目は厳しい。これは適当、ということがわからない。いきなりこれやってというのは無理。授業以外についてはアドバイスがないと。
 一転、大阪の先生は、最初から式式式で何もわからないまま職員会議で決まっていく。担任はまったくのはじめてで、どんなに忙しくとも毎週火曜5時間めから初任研、終わって職場にもどってという生活。GW後、初任指導の先生のメモで、悪いところびっしり。そのうち指導の先生、前にでてくるようになって、子どもにもあおうようなこともあり、ストレスに。子どもの前でバカにするような発言もあり、子どもにも影響し、聞いてくれない子も出てくるようになったとも。職員室が管理的なつめたい空気で、周りの先生にどうみられるか気になって、びしっとやらないとと、怒ってばかりになり、子どもの前で笑わなくなった。さらに指導の先生、きつくなっていった。同期の要領のいい子とも比較され、できない自分を感じて、家に帰ると、涙があふれるように。朝起きるのもしんどく、相談もできず、取り残されるような思いだった。1年目は、多忙と孤独。そのとき勉強会、研究会に誘われて。はじめやからあたりまえ、ゆっくりでいいやんと言われ救われたと。
 最後は、北海道の高校教員。校務分掌で忙しいときに初任研。初任研を消化するための初任研に。必要があるのかと感じたと。そのなかで、初任研でない研修に出、困難校のなかでのとりくみを学んで確信に、忙しいけど、目的意識があるので楽しく、負担にはならなかったとも。

 シンポジウムでは、新任教員が不的確の判断をされ、依願退職をしなかったために(この年の同期で京都市では7にんが依願退職だそうだ)分限処分を受け、裁判を通してそれを無効とする判決をかちとった、京都の高橋さんの報告。
その後、朝日新聞の氏岡真弓さん、弁護士の村山晃さん、教育学者の福井雅英さんの手によるシンポジウムとすすんだ。とくに氏岡さんの「しんどさの多くは同僚への批判」「即戦力が求められる」「条件付き採用。休みたいとき休みたいとはいえない。この制度の検証を」「若い先生に仕事が集中しすぎでは。それに思いやりをもてない」「世代の差 自分を責める。職員室で厳しい評価、負のスパイラル。ずいぶんきつい状況。学級崩壊の世代。クラスの人間関係、本音を出せない」「教師としての体験の違いのどうしょうもない差。どこまでリアルにわかってくれているのか」「みぞの深さに問題がある。どこまでしんどさを言えたのか。聞いてほしかった。指導がどこまで支援になっていたのか」「ベテランの先生のしんどさ。労働時間の長さ。孤立。同じ悩みをもっているもの同士が話せず」「職場内で、同僚性。本当なのか?」「希望は職場内にかぎらない。職場外で弱音を吐ける」などの発言にいろいろ頷く、先の朝日での連載の反響について、「予想外にバッシングは少なかった。きつさに共感する声もあった。読者の姿勢が変わった?」ということには、少し考えさせられた。

 たくさんの論点が示された気分。たくさんの若い人の発言を聞けたのがよかった。

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