カティンの森
昨日のW杯はすごかった。日本代表は、こういう勝ち方しかないという勝ち方。カメルーンのチーム事情に救われたということもあるかもしれないけれども、代表選手はよくがんばりました。やっぱり松井がファンタスティック!
さて、今日は、相方が夜勤の日だったので、帰宅後、見逃した映画のDVDを見た。
1939年9月1日ドイツに、17日にソ連に侵略されたポーランド。そして、捕虜になった約15,000人のポーランド人将校が行方不明になるが、後に多くの遺体がカティンで発見される。タブーとされてきた“カティンの森事件”の真実を、将校たちの姿と彼らの帰還を待つ家族の姿を通して描いた衝撃作!将校たちの、国家への忠誠と、家族への愛の狭間で引き裂かれる思い。人々の運命は戦争によって翻弄され…。 (「Oricon」データベースより)
いくつになってもワイダの映画は迫力がある。きつい。すごい人である。
同時に、事件そのものは、いまでは知られた事件ではあるが、かといって、詳しく事件を知っているわけではない。まして、戦後のソ連の支配下のポーランドでの、被害者家族のことなど、まともに想像したことはない。頭を殴られたようなショッキングな内容でもある。こういう想像力のなさというのは、やはり認識の弱さということを元にしている。その認識の弱さが、人権だとか、民主主義だとかを自身のものにするうえでの課題になってもいる。
日本にも向き合わなければならない歴史がある。そのことへの認識はあまりにも弱い。なぜ、こういう映画が日本ではつくれないのか。それは、文化の水準の問題と共に、そういう問題があるのだろうと思う。社会の課題ということも考えさせられる。
直球の映画である。
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