ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない
新卒切りやブッラク企業のことをいろいろ調べていて、見てなかったこの映画をみなきゃいけないなあと思って、DVDを200円で借りてきて、やっと見た(深夜に―苦笑)。
映画は、タイトル通りのもの。若者の働き方の異常が、映画でもこのような形で、とりあげられるようになったことそのものに、事態の深刻さを感じるし、そこで、とりあげられているような、ルールのまったく通用しない長時間で過酷な労働そのものには胸がつまる。
ただし、映画は評価がわかれる。実際の若者の働き方、ブラック企業そのものの描き方の特殊なものとしている。実際には、有名企業も含めて、かなりブラックというのは広範に存在する。そこには、その社会的な背景というものがあるわけで、そこまで迫っているわけではない。やっぱりブラック企業というのは、そもそもの、日本の法制度におけるルールの弱さというものがあるし、存在するルールそのものを社会的な規範とするシステムや運動の弱さという問題が前提にある。そのもとで、規制緩和がすすめられ、非正規が労働現場に組み入れられたことによる労働の劣化ということがある。そんな、ことは映画の視野の外にはある。
それでも、エンドロールのあとに社長が出てきて、つぶやく言葉には、なぜ、ブッラクなのかの真実の一端は告発されているのだけれども。
もう1つは、そういう困難と不安定のもとにある若者が、生き方みたいなものをつくっていくには、やっぱり、人間関係だ。その人間関係が若者にとってどれだけ、大事なのかということに光をあてている。それは、なかなか大事だとも思う。
同時に、やっぱり、その先というか、そういう若者たちが、仲間のなかで、どう生き方をつくっていくかという道筋。
そういう意味で、いろいろ課題を与えてはくれる。
映画そのものは、かなりメリハリもはっきりしていて、テンポもよく、おもしろかった。
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