ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない
新卒切りやブッラク企業のことをいろいろ調べていて、見てなかったこの映画をみなきゃいけないなあと思って、DVDを200円で借りてきて、やっと見た(深夜に―苦笑)。
映画は、タイトル通りのもの。若者の働き方の異常が、映画でもこのような形で、とりあげられるようになったことそのものに、事態の深刻さを感じるし、そこで、とりあげられているような、ルールのまったく通用しない長時間で過酷な労働そのものには胸がつまる。
ただし、映画は評価がわかれる。実際の若者の働き方、ブラック企業そのものの描き方の特殊なものとしている。実際には、有名企業も含めて、かなりブラックというのは広範に存在する。そこには、その社会的な背景というものがあるわけで、そこまで迫っているわけではない。やっぱりブラック企業というのは、そもそもの、日本の法制度におけるルールの弱さというものがあるし、存在するルールそのものを社会的な規範とするシステムや運動の弱さという問題が前提にある。そのもとで、規制緩和がすすめられ、非正規が労働現場に組み入れられたことによる労働の劣化ということがある。そんな、ことは映画の視野の外にはある。
それでも、エンドロールのあとに社長が出てきて、つぶやく言葉には、なぜ、ブッラクなのかの真実の一端は告発されているのだけれども。
もう1つは、そういう困難と不安定のもとにある若者が、生き方みたいなものをつくっていくには、やっぱり、人間関係だ。その人間関係が若者にとってどれだけ、大事なのかということに光をあてている。それは、なかなか大事だとも思う。
同時に、やっぱり、その先というか、そういう若者たちが、仲間のなかで、どう生き方をつくっていくかという道筋。
そういう意味で、いろいろ課題を与えてはくれる。
映画そのものは、かなりメリハリもはっきりしていて、テンポもよく、おもしろかった。
« おいおい、政治は何を語りたいのか? | トップページ | 菅首相の所信表明演説 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「幻の地下大本営 〜極秘工事はこうして進められた〜」(2023.09.30)
- 「福田村事件」の感想(2023.09.17)
- ライブ(2023.09.09)
- Johnny Kitagawa: J-pop agency's new boss Higashiyama also faces abuse allegations(2023.09.08)
- 戦争を笑え~命ぬ御祝事さびら!沖縄・伝説の芸人ブーテン(2023.09.07)
「政治」カテゴリの記事
- どう判断? 与党内に「承認なら出直し選挙を」の声も… 玉城デニー知事、県事務方と与党・後援会の板挟みで悩み深まる 辺野古承認指示あす期限(2023.10.03)
- 性教育「歯止め」不要88% 中学 子どもの安全世論調査 正しい知識得る認識浸透(2023.10.02)
- 「幻の地下大本営 〜極秘工事はこうして進められた〜」(2023.09.30)
- 入管施設収容中だったウィシュマさんが死亡した問題 名古屋地検が職員13人を再び「不起訴」(2023.09.29)
- 「仮放免者の生存権:憲法の人権条約適合的解釈に向けて」(2023.09.28)
「経済」カテゴリの記事
- 性教育「歯止め」不要88% 中学 子どもの安全世論調査 正しい知識得る認識浸透(2023.10.02)
- 「幻の地下大本営 〜極秘工事はこうして進められた〜」(2023.09.30)
- 入管施設収容中だったウィシュマさんが死亡した問題 名古屋地検が職員13人を再び「不起訴」(2023.09.29)
- 「仮放免者の生存権:憲法の人権条約適合的解釈に向けて」(2023.09.28)
- 性犯罪歴確認の「日本版DBS」法案、臨時国会への提出見送りで調整(2023.09.24)
「若者」カテゴリの記事
- 職業教育進学者、加盟国平均下回る OECDが報告書(2023.09.15)
- 夫婦別姓に賛成、過去最高6割 同性婚容認も75.6%―家庭動向調査((2023.08.24)
- 教育のつどい1日目、2日目(2023.08.19)
- 塀の中で手にした“鏡”(2023.07.23)
- PFASの取り組み 『先生が足りない』(2023.07.14)
コメント