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2010/06/05

視点

 今日は早朝からの仕事で眠いっす。そして職場に向かって、インタビュー原稿に向かいつつ、いろいろ実務的な作業もあり、打ち合わせもあり。それで、夕方から、表題の写真展に向かう。

Shiten2010_koboten_omote_2 写真というのは、とても技術的要素の大きな芸術でもあると思う。もちろん、その技術的要素というのはとても大事なものだと思う。だけど、それだけに、どういう意図をもっとその技術を撮影者が使うのかということが、直接作品に反映するものでもあると思う。作者が何を撮りたいのかということがとても大事なのだと、写真展を見に行くといつも単純に思う。

 何をどう撮るかという点でも、たとえば、ボクの好きな写真家で言えば、今回の視点展の奨励賞を受賞していた、森住さんのように、できるだけ踏み込んで、被写体そのもので勝負するというタイプのものもあれば、被写体を技術で撮るというような以前視点賞を受賞した渋谷さんのような写真家もいる。いずれも、写真というものに対する方法論みたいなものがはっきりしていた、撮りたいものもはっきりしている。

 今年の視点賞の勝谷さんとは何度もお付き合いがあります。こつことと写真を撮ってきただけあって、取材先の人の話をよく聞き、その被写体に共感しながらの被写体との無理のない姿勢が抜群でした。木田英之さんの「終の住処」も撮りたい意図が鮮明で、ものすごく引き込まれます。佐藤英太郎の「終っていない戦争─悲しみと不安と─」も、佐藤さんらしい写真と言えばそれまでですが、圧倒的な迫力です。広幡紀美子さんの「ほっぺとぽんぽん 陽だまり」は、子どもの写真ですが、よく踏み込んでいますね。若い写真家である安田菜津紀さんの「『緑の家から』HIV感染者の村を生きる子どもたち」も、いろいろな評価がありますが、実力もあり、撮りたい写真というものが伝わってきてボク的にはとても共感がもてました。

 偉そうなことを言っても、写真は素人です。でも10年もグラビアを担当してきて、写真をたくさん見てきて、やっぱり、それなり関心のあるものをうまく撮るというものではなく、やっぱり撮りたいという気持ちが伝わってくるものがいいです。それも、気持ちが先行するのではなく、冷静な技術で撮る。しかし、技術に溺れない。それが、現実を見る目であり、現実を切り取る技術なのだと思いますよ。

 桑原史成さんのような、ボクの世代から見ればあこがれの写真家とも話ができて、とても楽しい時間でした。

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文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

森住さんの写真、平和や軍事問題が多いと思う。だけどね~。たとえば彼は、沖縄の米軍基地の写真や、沖縄戦の「集団自決」体験者の写真撮ってるけど、それを撮ること自体が目的化していて、「絶好の被写体」になっている。だから米軍基地がなくなったり、沖縄戦体験者がいなくなったら「商売あがったり」になってしまうわけでしょう。つまり、私としては米軍基地が「なくなってほしい」とか、沖縄戦の悲惨さを本当に「告発」しているのではない気がします。一種の「オタク」ですよ。言い過ぎかもしれないけど。そういえば「視点展」に、波照間のおばあを撮ったいい写真ありませんでした?なんか、ハタで見た気がするんだけど。

行かれたんですね。
うちの学校の教育をテーマに写真撮ってる人が入選で展示されてると言ってました。私のクラスの学生がモデルです(^-^)
行きたいけど川崎は遠い(+_+)

 ボクの仕事もオタクなのかもしれない…。何が人を動かす力になるのか? それは、ずっと悩み続けるテーマです。でも、森住さんから、いつも教わるのは、手を抜くな! 命をかけて仕事をしろっていう姿勢です。直接、怒られていますけど。
 波照間の写真は、ポスターの真ん中の写真。ボクが紹介した視点賞。いいですよ。こんど、やりますから。

 へえ。写真集チェックします。
 話も聞いてないし(笑い)、今度、ゆっくり飲みましょうね。

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