なんやかんやと、インタビュー原稿1本のメドをつけて、夕方からは、反貧困ネットワークの表題の集会に行ってきた。通常の仕事とそれ以外の実務仕事あがって、ちょっとオーバーワーク気味ということもあって、やや疲れ気味ということもあるのかもしれないけれど、途中15分ぐらい記憶が飛んでしまったり(苦笑)、ちょっとしんどかったです。
内容的には、政党(民主、自民、公明、共産、社民、新党日本)が貧困対策をアピール。その後、ネットワークのほうから、貧困対策がどこまできて、いま何が求められているのかの報告があり、そして当事者の発言(子ども、障害者、派遣切り)に対し、政党が答えるという趣向。
しんどかった理由には、その政党の議論が、ほんとうに貧困の当事者の思いにかみ合っているのかということも大きい。旧与党は(途中、あいさつだけして帰った鈴木宗男が言っていたように)、「構造改革」の反省がない。だから、いくら言っても心には届いてこないし、派遣法の問題なのでは、やっぱり「構造改革」に戻る。新党日本の田中さんなんて、ほんとに政治家としての責任、与党の一員としての責任をもって発言しているのか、ベーシックインカムの名の下に、よくも、こう社会保障の理念を逆立ちして語れるなあなどとも思ってしまう。与党や最近まで与党だった人たちは、どうしても、一歩一歩の前進が大事だと言って、弁解に終始する逃げの一手。鳩山さんが、この分野でも行き詰まった問題に対して、何の分析も考察もないから…。総じて、どうして、ここまで、ヨーロッパを先頭に人間の歴史がつくってきた、人権や社会保障というものに対する理念とちがったところで、議論されるのかなあとも思ってしまう。
そう考えると日本の政党の多くが、ものすごく国民の運動などとは遠いところにあり、そういう運動と一体となってものごとを考えるものでないということを感じてしまう。そもそも政党の成り立ちが国民の運動とかとは違った理由でつくられている政党が多すぎるのだ。
その結果、歴史に学ぶということもなければ、自分たちのやったことに検証などする気すららいのではないかと思ってしまう。
ちょうど、今日のクローズアップ現代で、イギリスにおけるイラク戦争の検証を取り上げていた。
イラク戦争を問う~英国・検証の波紋~
イラク戦争から7年。なぜ戦争に踏み切ったのか。どのような意思決定がなされたのか。戦争に至るプロセスの検証を求める声が日本や世界各地で出始めている。こうしたなかイギリスでは、去年から徹底的な検証が始まっている。独立調査委員会によるこの検証では、これまで機密とされてきた政府の文書が公開され、ブレア元首相をはじめ、意思決定を行った当事者80人以上に対する公開の聞き取り調査が行われ、その様子はテレビやインターネットでも公開されている。 戦争をめぐる意思決定のプロセスを公的に記録し、未来への教訓を読み取ろうというこの検証。背景には、常に戦争と向き合い、そのたびに検証を行ってきたイギリスの歴史と伝統がある。戦争を検証することの意味は何か、そして、イギリスはそこから何を学びとろうとしているのかを探る。
帰りが遅くなって、BSの深夜の放送の最後の部分しかみれなかったけれど、見た人の感想を見ると証言も公開して「ここまでやるか」というぐらい検証している。日本ではいまだ、民主党政権までもが「戦争はただしかった」という見解を変えていない。そういうこととも、いまの政党の有り様は共通しているようにも思えてくる。
自民党が反貧困の集会に参加することに見られるように、(先日は若者の貧困の集会に、たちあがれ日本まで参加していた)、貧困問題にとりくむ姿勢を見せなければ、政党としてやっていけないほど運動が政治を変えてきたのは事実だと思う。そのもとで、政治が貧困対策にむかっていくためには、多くの人を手をたずさえた運動が必要なことも事実だ。その意味で湯浅さんの主張は間違ってはいないとは思う。
だけど、現状では、少なくない政党の側に、そうした貧困対策に向き合っていくうえで大きな壁や問題をかかえているということも事実だと思う。そのときに、どんな議論をし、どう打開し、どう広げていくのか。貧困に向き合おうとする政党はどんな役割をはたすことが求められるのか。その答えを、提示できない自分が情けない思いに駆られるけど、そんなに簡単に答えはみつかるわけではなのも事実。だけれども、当事者の実態は、その答えを迅速に出すことも求めているということでもあるのだと思う。自分には何ができるのかを自問する…。
もんもんとした思いをかかえあがら、友人と飲んでいたために、少し帰りが遅くなる。最後の電車の乗り換えで、よっぱらったお姉さんが、エスカレーターをふさいだために、短いに時間の乗り換えができず、最終に乗り遅れた(まあ1駅だけど、苦笑)という悲劇?
そんなわけで、日にちは超えてるけど、集会当日の時間にして、アップする。
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